「つくる会」教科書、採択反対!

その2 8.12以降へ

8月12日(金)
「つくる会」教科書の採択を弾劾します! 杉並「親の会」
杉並区教委「歴史は扶桑社、公民は大阪書籍」

 本日(12日)、杉並区教委員会は教科書採択の継続審議を開会、正午過ぎに「歴史教科書は扶桑社」(「つくる会」教科書)という決定を強行しました。心の底から抗議し弾劾します!
 きょうは早朝から1000人を超える人々が区役所に集まり(傍聴券を求めた人だけでも940人!)、「つくる会」教科書採択反対の声をあげました。ところが、「つくる会」教科書を推進する右翼団体なども数百人の動員をかけて区役所におしかけてきました。このような状況の中での採択でした。
 私たちは絶対にあきらめません。戦争賛美の教科書は絶対に使わせません。今回の採択は無効だと訴えます。たたかいはこれからです。みなさんのご支援、ご協力をさらにお願いします。

全国のみなさん 今日、杉並区教委は、扶桑社の歴史教科書を採択しました。 私たちは満腔の怒りで弾劾します。

抗議声明を添付しました。ぜひ読んでください。 採択が決定されたあと、直ちに抗議集会、そして全員で教育委員会に直ちに撤回 せよ との申し入れをおこないました。

今日傍聴整理券の配布は934枚!  「つくる会」は、昨夜から徹夜で人を動員して整理券をとるために並ばせたそうです。 副会長の藤岡信勝氏が、なんと傍聴席に入ったのです。教科書関係者が採択審議に関与することはあってはならないにもかかわらず、教育委員会は藤岡氏と知って傍聴さ せたのです。 この一つをとっても今日の採択は無効です。 納冨教育長は、相変わらず、あれこれいったあと、最後に1位に扶桑社を推しました。

 丸田委員長と安本委員は最後までがんばってくださいました。3人の賛成した委員は、たくさんの差別発言、教育委員にあるまじきことをいっています。 あらためてそのことを暴露し抗議したいと思っています。

 私たちは、闘志を燃やしています。これからまたたたかいが始まります。

全国のみなさん、世界中の平和を愛するみなさん、ともにたたかいましょう! 杉並区へ抗議の声を! 署名数は、第5次署名提出計29839筆。本当に3万に届こうという数字にな りま した。 昨夜遅くまでFAXが入りました。みなさん本当にありがとう。
採決強行に抗議の訴え(正午すぎ、区役所前) 
 抗 議 声 明

 本日、杉並区教育委員会は、扶桑社版「つくる会」の歴史・公民教科書を採択するという暴挙を行いました。私たちは、満身の怒りをもって抗議し、直ちに採択撤回のたたかいにはいることを宣言します。

 杉並教育委員会は、再三再四にわたる私たちの申し入れを無視し、全国各地から寄せられた採択反対の声、区役所前に集まった人々の心からの願い、3万筆にのぼる署名の重みをことごとく踏みにじって採択を強行しました。憲法と教育基本法を侵害し、正義と良心に背いた行為です。子どもたちの学ぶ権利を侵害し、平和で自由な未来を奪い、戦争への道に手を貸すという取り返しのつかない重い罪を犯したことを自覚すべきです。

 今日まで、全国では大田原市と都教委の直接採択区以外では一地域も「つくる会」教科書採択を許していません。このような状況の中で、杉並区があえて採択を強行したことは、杉並の歴史における最大の汚点、恥ずべき行為、区民にとっては大変な不名誉であると断言します。

 杉並区教育委員会は「つくる会」教科書を何が何でも採択させようという山田宏区長の強い意向を受けて、採択制度を変え、その採択権限を強め、現場教員の意見を極力排除するようにしました。その上、現場の教員の専門的な知識に基づく所見を採択日の一週間前になって強制的に書き換えさせたという事件も判明しました。決して許されるべきものではなく、明らかに犯罪行為です。

 また「つくる会」の教科書は内容において教科書として不適切であるばかりでなく、出版元の扶桑社は不正行為を繰り返してきました。また前回4日の審議で採択を阻まれた「つくる会」は、焦って代表執筆者自らが名を連ねて、採択審議の最中に教育委員の一人を「公開質問状」などという形で圧力をかけるまでに至りました。

 すでに4日の審議において、現場教員、区民誰一人採択を望んだ者はなく、委員の論議も扶桑社教科書不採択に流れていました。その流れをまったく無視し、非民主的な本日の不当極まりない採択を決して認めるわけにはいきません。

  杉並・親の会は、応援して下さった区民、全国の皆さん、韓国をはじめ世界各国の皆さんに心から感謝します。

 私たちは直ちに撤回運動を始めます。署名で、裁判で、集会で、あらゆる知恵を絞って、あらゆる場所で。不採択運動を通じて作り上げた連帯の力は、必ずや、採択撤回を実現するものと確信します。

最後に、本日の「つくる会」教科書の不当な採択に強く抗議し、撤回させるまでたたかうことを宣言します。 

 2005年8月12日
 「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会

「つくる会」教科書採択弾劾

区役所前は怒りの声が渦巻いた(8月12日正午過ぎ)  

たたかいはこれからだ 都政を革新する会から

執筆者が採択に関わっていいのか

 本日(8月12日)杉並区教育委員会は、まったく不当にも「つくる会」の中学歴史教科書(扶桑社)の採択を強行しました。私たちは、この暴挙を徹底的に弾劾します。しかし、これは採択でも何でもありません。この「採択」は、小泉首相−石原都知事−山田区長らが警察権力をも弾圧に差し向ける中で暴力的に強行されたものでしかありません。
 本日の採択強行のために、自民党・右翼ファシスト勢力を全国から区役所前に総動員しました。
 なんと、本日の傍聴には、「つくる会」教科書の代表執筆者である藤岡信勝氏自身が傍聴に入り、威圧していたのです。教科書執筆者が採択に関与してはならないという文科省の「指導」すら踏みにじる違法行為です。藤岡氏は、すでに前回「つくる会」教科書に反対した安本委員に脅迫状まがいの「公開質問状」を送りつけるなどしていたのです。
 この採択は100%無効です。
 この「つくる会」は、権力と結びついて数日前から安本委員に対して、暴力的に脅迫を行い、この脅迫行為に力を得て山田区長、納冨教育長が強行したのです。

 

採択は100%無効だ

 なによりも「つくる会」派は、8月4日の都革新北島事務局長の不当逮捕をはじめ、反対運動の先頭で闘う杉並親の会へのいやがらせ電話やFAXなど、あらゆる暴力的脅迫を行ってきました。こんな無法がまかり通って、まっとうな採択などできません。
 第2に、採択制度を不当に改悪して、教職員らの意見を聞くことなく、教育現場をまったく無視して採択を強行したものです。
 第3に、調査委員会への現場教員の報告書の書き直しを強制するという行政による違法・不当な教育介入をしてきました。
 従って、本日の採択はまったく無効と言わなければなりません。
 この違法・不当な「採択」を強行した山田区長、納冨教育長、宮坂・大蔵委員は絶対に許せません。

 

戦争を肯定する委員に資格なし

 大蔵委員は、「『大東亜戦争』という呼称そのものを消すのはよくない」と、かつての侵略戦争の目的を肯定する発言をしました。
 宮坂委員は「明治憲法と日本国憲法は通ずるものがある。たとえば天皇条項で明治憲法の『天皇は神聖にして侵すべからず』と現在の『象徴制』は相通ずる。明治憲法下でも天皇は独裁者ではなかった」などと発言しました。
 また、なによりも納冨教育長は、8月4日の審議では「帝国書院、大阪書籍、扶桑社どれでもいい」と言っていたものを覆し、「順序づければ扶桑社が1番」と採択を決定づけました。絶対許せません。
 闘いはこれからです。なによりも大多数は「つくる会」に反対です。3万近くの反対署名が寄せられています。また教育労働者もこんな教科書を認めることはありません。むしろ本日の採択の強行は、怒りの火に油を注ぐものです。採択を撤回させるまで闘い続けましょう。
 



8月10日(水)
「杉並・親の会」から緊急要請
杉並区教育委員会へ要請メール・ファックスを集中して下さい!!!

 8月4日、みんなの力で「つくる会」教科書の強行採決をとめることができました。これに対し「つくる会」派は危機感をつのらせ、猛然と巻き返しに転じています。今まで採択されたのは、大田原市と東京都。「つくる会」が狙っていた地域が次々と不採択となるなかで、彼らも杉並が決戦だと必死です。

 8月8日、親の会が街頭宣伝を予定していた阿佐ヶ谷駅頭に、「つくる会」教科書を採択させようという運動をしている人たち、約20人が来ていて宣伝カーの大きなマイクでしゃべっていました。「つくる会」系のテレビ局チャンネル桜に番組を持つ杉並区議会議員の松浦芳子氏を先頭に「ふつうの父親」「ふつうの母親」を名乗る数人が、「こどもが日本がこんな悪いことをしていたことを知って学校から泣きながら帰ってきた。こどもがかわいそうだ」と叫びたてました。「つくる会」教科書は戦争賛美ではない」と書かれたプラカードを持つ人や「つくる会」教科書のコピーを掲げる人、ビラをまく人など相当構えた体制での登場でした。 松浦氏は「今までビラまきも、座り込みもせずに我慢してきた。もう我慢できない」と4日に「つくる会」教科書を採択できず継続審議になったことに焦りを隠しきれない様子。

 まいているチラシは4日の教育委員会の審議で扶桑社に反対した委員を名指して「暴言に抗議し撤回せよ」という内容でした。「暴言」とはその委員が扶桑社版を「戦争に向かう教科書」といった、それは事実無根だというのです。しかも「それは左翼過激派のビラの内容だ」と。誹謗中傷チラシで正しい意見を述べる教育委員を屈服させようと言うのです。4年前はこの教育委員にカミソリが届いたそうです。

 また、杉並区教育委員会には、「つくる会」教科書賛成派からの大量のFAXやメールが届き始めたようです。教育委員会は数こそ回答しませんでしたが、「集計するのも大変な数」と言うことです。教育委員会では届いた意見をすべて複写して教育委員に届けると言うことでした。

 私たち親の会にも「つくる会」派から、殴り書きで連絡先も明記していない嫌がらせFAXや区内の団体名を騙ってのデマFAXが届いていますが、教育委員会ではそのような類のものも、はじかずにすべて教育委員に届けるそうです。良心的な教育委員に対して、誹謗・中傷のFAXやメールが大量に届いているのは間違いありません。

 みなさん、ぜひ杉並区教育委員会に「つくる会」教科書を採択しないよう要請するメールとFAX集中して下さい。お願いします。

【杉並区教育委員会の連絡先】
郵便 〒166-8701 杉並区阿佐谷南1?15?1杉並区役所内
電話 杉並区役所(代表)03-3312-2111→教育委員会(内線1603)
FAX 教育委員会直通03-5307-0692
メール:杉並区役所 http://www.city.suginami.tokyo.jp/
上ホームページから「ご意見・ご要望・会議室・掲示板・アンケート欄」をクリックしてください。「区政への要望」「区長への手紙」「電子掲示板」の欄がでます。
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「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会
http://members.jcom.home.ne.jp/kyoukasyo/
e-mail oyanokai@sea.plala.or.jp
〒166-0004東京都杉並区阿佐ヶ谷南2−21−19
TEL.FAX.03-3315-7150
歴史教科書採択 新居浜市教委が23日公開審議 愛媛新聞 8/10
 8月中に行われる中学校歴史教科書などの採択で新居浜市教委は9日までに、採択を行う臨時会を23日に開き、審議を全面的に公開する方針を決めた。県内20市町教委のうち、開催日程を非公開とするのは松山、西予の2市教委だけで、大半が公開の方向。審議内容については、非公開の傾向が目立っている。

 開催日程は、14市町教委が公開済みか、決まれば公開するとしている。4町教委は公開・非公開を含めて方針未定。

 審議内容は、当日の会議で決定するケースがあることから方針未定の教委が多いが、新居浜市や今治市、大洲市、久万高原町、内子町教委は「開かれた採択推進」「非公開にする理由はない」などの見解で公開審議が見込まれている。

8月9日(火)
北海道 帯広市・十勝も「つくる会」不採択!(8/8)
中川昭一の地元ゆえに道内で最も危険とされていた帯広市と十勝の採択日
松山市教委の教科書採択日程非公開で質問状 市民ら  愛媛新聞
 松山市の市民団体「子どもの人権と教育を考える松山市民の会」は8日、市教委に来年度使用する教科書採択の臨時会の日程を非公開にする問題に対し公開質問状を提出。10日までの回答を求めた。市教委事務局は受理した。

 質問は土居貴美教育長と石丸修事務局長あてで6項目。日程を非公開にする法的根拠などの説明を要求した。同会では10日までに回答するよう市教委に求めており、回答内容によっては「法的手段も考える」としている。

8月6日(土)
東京 町田・調布は不採択!引きつづき杉並などが焦点に
抗議先
  東京都教育委員会 FAX 03−5388−1726
               電話 03−5320−6733
   (教育情報課)へ、抗議をお願いします。
        メールによる都教委の要請フォームはこちら↓
   https://aps.metro.tokyo.jp/kyoiku/aps/iken/iken.html
●杉並区教育委員会(採択は8月4日)もっとも危ない!!→8/4は異例の継続審議に。決定は12日
  杉並区阿佐ヶ谷南1−15−1
  電話  03−3312−2111(代)
  FAX  03−3312−9911
  杉並区のサイト http://www2.city.suginami.tokyo.jp/post/post.asp

宮城 仙台市は不採択を決定(7/21)
岩手 大船渡市同市周辺地区、7月19日、扶桑社の歴史と公民の教科書を不採択
新潟 扶桑社版を不採択と決定(8/2)
栃木 河内(河内郡・宇都宮市)と足利市が→いずれも扶桑社以外を採択
栃木市・小山市→いずれも扶桑社を不採択(8/4)
大田原市教委が扶桑社を採択(7/13)
東京 中高一貫校4校とろう学校などに扶桑社を採択(7/28)
板橋区・豊島区・西東京市は扶桑社不採択を決定(7/19)
荒川区、歴史、公民共に東書を採択(7/29)
埼玉 さいたま市教委教科書選定 7/27  「つくる会」選ばず
神奈川 小田原市・大和市(7/27)・相撲原市(7/28)藤沢(7/31)が扶桑社を不採択
京都  京都市の3採択区は、中高一貫校を含めすべて大書の歴史・公民に決定(7/21)
大阪 阪南市・泉南郡・貝塚市は扶桑社を不採択(7/29)
広島  庄原・府中市が扶桑社を不採択(8/4)
尾道・呉は要注意との情報 
宮崎 宮崎・北諸の2市11町 中学歴史教科書は東京書籍
つくる会元副会長が退席へ 教科書採択で埼玉県教委
 埼玉県教育委員会は4日、「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長で明星大教授の高橋史朗委員が、県立校で来年度から使う中学歴史と公民の教科書採択の際に退席することを了承した。

 高橋氏が同日の委員会で、扶桑社版教科書について「実質的な関与はないが途中まで公民の監修者として名を連ねていたので採択は退席する」と申し出た。採択は8月24日の予定。

 高橋氏は昨年12月に県教育委員に就任し現在は委員長職務代理者。委員就任直前に公民の監修者名簿から削除するよう自ら申し出ていたことが今年4月に判明、公民採択時の退席を表明していた。
(共同通信) - 8月4日17時2分
『つくる会』教科書攻防  東京新聞 8/6 朝刊

 来春から中学校で使う教科書の採択で、地域の教育が揺れている。東京・杉並区教委をはじめ、「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版を使う動きが現れて、採否についての攻防が激しくなった。「つくる会」の教科書は「日本の戦争を美化している」などと批判がある。教室で使うのにふさわしい教科書選びをめぐる問題とは。

■町田市教委では扶桑社版“落選”

 五日午前、教科書を決める東京・町田市教委の会議には、傍聴希望の市民百人余りが詰めかけ、立ち見も出た。

 町田市では事前に、「つくる会」教科書に共感を示した委員がいたことから、市民の間には「扶桑社版が採択されるのでは」との見方が強まった。採択に反対する立場の市民グループが見守る。

 まず、「教科書展示会」を見た市民の意見が紹介される。扶桑社版の歴史教科書には「三十四件の肯定的意見、六十三件の否定的意見があった」。同じく公民は順に「二十件と五十四件だった」。いずれも否定的な意見が上回っていた。

 続いて、保護者や教員らでつくる調査協議会が、扶桑社など八社の教科書への評価を説明した。扶桑社版に対しては「わが国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる配慮がされている。日本国民としての自覚の育成・指導に重点がおかれている」との判断を示した。その評価がほかの七社より断然高いというほどではなかった。

 これを受け、五人の委員が意見を述べた。ある委員は「歴史の流れは扶桑社が、よく書けている」などと扶桑社をたびたびほめた。事務局員が投票箱を持って回り五人が投票すると、会場は一気に緊迫した。

 しかし、開票結果は「大阪書籍三票、東京書籍二票です」と扶桑社版は落選。続く中学用公民教科書でも扶桑社に票を投じた委員はいなかった。

 結果を見て、市民グループ「町田教育連絡会」の大島高行代表(45)は「市民の反対意見が賛成の倍もあったことが、委員の投票に影響したのではないか」と指摘した。

 プロテスタントのキリスト教徒が中心となる「町田から平和と人権を考える会」のメンバー(47)は「扶桑社の教科書が採択されないということで、ほっとしていてはまずいだろう。出版社も食べてゆかねばならない。今後、心ならずも愛国心教育に迎合した教科書を作らざるを得なくなってゆくかもしれない」と、不採択の結果にも慎重だ。

 前日の四日、杉並区教委は中学校の歴史教科書選びをめぐり決定を十二日に持ち越した。会場の杉並区役所には傍聴を求めて約五百人の市民が集まる中、教育委員の意見も割れ、議論が紛糾した。

 「杉並の教育を考えるみんなの会」のある母親は「つくる会の教科書は、日本に都合が悪い歴史事実を伏せる点で危ない歴史観ではないか。子どもには渡せない。もし、採択されたら公立学校には通わせられなくなってしまう」と話す。

■「杉並区民は無関心過ぎる」

 別の区民は「杉並区は住民運動が根付いた先進地域のイメージがあるが、実は区民は無関心過ぎる。『リベラルでやり手』の印象を与える区長の下で、つくる会の教科書を支持しなかった区教育長が辞めていても、その事実に関心を持たない」と指摘した。

 一方、つくる会の教科書に賛成のプラカードを持った男性は「愛国心をバランスよく教え、生徒に国際感覚を身につけさせることが大切だ」と訴えた。

■大衆運動から地下的政治へ

 四年前の前回と比べ、今回の「つくる会」の動きについて「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文代表は「つくる会は会員を毎年、倍加していくという方針が行き詰まった分、大衆運動より、文科省、自民党を巻き込んだ地下的な政治運動に変わった印象がある」と話す。

 それを端的に示す事例が二つある。つくる会教科書の白表紙本の漏えい問題と、四月十二日付の「初等中等教育局長通知」だ。

 白表紙本とは文科省検定に提出された各出版社の申請本に当たる。過去に内容が漏れて中国、韓国などから検定中に非難を受けたとして、つくる会自らの訴えで「教科書用図書検定規則実施細目」により、都道府県教委などへの事前配布が禁じられた。

 しかし、実際は扶桑社が、少なくとも一都一府十七県で教育委員会関係者らに「営業狙い」とみられる事前配布をしていた事実が判明。昨年七月にはこうした漏えいが指摘され、文科省が同社に管理を指導したにもかかわらず配布が続けられた。しかも文科省のおとがめはなく検定も通った。

 四月の通知については、事前に文科省の教科書担当課長らが三月初旬、つくる会支持の自民党議員の集団「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の会合に出席し、内容を公表。

 「選定資料について」として、学習指導要領を盾に歴史では「文化と伝統の特色」「神話・伝承」「明治維新」、公民では「北朝鮮による拉致事件」「領土問題」「国旗・国家」「家族共同体の意義」などの観点から、各教科書を比較するよう求めると明かした。

 関西大の上杉聰講師(日本史)は「明らかに、つくる会教科書の採択に有利なように、文科省の指導により、評価の数量化を狙ったもの」と指摘する。

 これを受け、東京都教委は「わが国の歴史に愛情を持てる内容か」「神話を扱っているか」などを採択基準にするよう、杉並区をはじめ区市教委に示している。

■採択終了までつくる会は静観

 神奈川県議会はことし三月、教科書採択に当たり教組が内容に口を出さないよう求める請願を採択した。前回二〇〇一年の時点から既に政府委員会の通知により、「一九九七年の採択までは存在していた通称『学校票』がなくなった。現場の教員の声は反映されない」状態にある。それが一段と強化された。こうした請願のひな形は「つくる会が準備した」(前出の俵氏)との指摘がある。

 つくる会は現在、全国の採択が終わる八月末までは各教委の採択が適正に進むよう、影響を考えてコメントしないとの立場だ。

■「全国584地区で1%程度か」

 八月五日現在、つくる会教科書は、公立校では都立中高一貫校四校の歴史、都立ろう学校、肢体不自由養護学校などで歴史、公民の双方、栃木県大田原市も双方の採択が決まっている。

 すでに全国五百八十四に分かれた採択地区のうち六、七割の採択が決着した。結果について、俵氏は言う。

 「当初、つくる会は全国で10%の採択を得ると豪語していた。しかし、結果は1%行くか、行かないかだろう」

中学校歴史教科書採択、臨時会日程非公開の方針 松山市教委  愛媛新聞 2005.08.05
 8月中に行われる教科書採択に絡み、松山市教育委員会の土居貴美教育長は4日、中学校の歴史教科書採択を行うとみられる臨時会の日程を非公開とする考えを示した。極めて異例な方針で、情報公開の流れに逆行する市教委の姿勢に関係者からは疑問の声が上がっており、波紋を呼びそうだ。

 地方教育行政法や松山市教育委員会会議規則では、会議を原則公開とする旨を定めている。全国的に教委会合を公開し採択を決める自治体が多く、文部科学省は「説明責任の観点から日程を公開することが望ましい」(初等中等教育企画課)としている。

 今月の定例会は9日に行われるが、採択が議題に上らない可能性が高いため、同日以降に臨時会を開くとみられる。土居教育長は「委員会内で相談し、日程は非公開で意思統一した」と話している。市教委の石丸修事務局長は、非公開方針の理由について「採択日は通常とは重みが違う。日程を公表するといろんな人が教育委員に圧力をかける恐れがあるため」と説明している。


8月4日(木)
「つくる会」歴史教科書採択率1%にとどまる見通し
中央日報

日本の右翼団体「新しい歴史教科書をつくる会」(つくる会)が制作した扶桑社版中学校歴史教科書の採択率が、当初の予想よりはるかに低調であることがあきらかになった。

  つくる会教科書反対運動を主導する市民団体「子供と教科書全国ネット21」が日本全国の学校を対象に中間集計した結果だ。

  全国ネット21の俵義文事務局長は「全国584地区のうち300カ所で来年度教科書選定手続きが終わった。これまで扶桑社教科書を採択したのは、栃木県大田原市の12校と東京都の4の中高一貫課程校、21の障害者学校だった」と明らかにした。 同氏は「このままだと扶桑社教科書の採択率は1%台にとどまるものとみられる」と話している。  

東京=イェ栄俊(イェ・ヨンジュン)特派員 <yyjune@joongang.co.kr> 2005.08.04 09:38:01

「つくる会」の教科書、採択率1%台の見込み  朝鮮日報
 日本の極右集団「新しい歴史教科書をつくる会」が作った扶桑社版の歴史・公民教科書の中学校における採択率は、1%(およそ1万3000冊)台に止まるという中間分析が出た。  

 扶桑社の教科書採択に反対する非政府組織(NGO)「子どもと教科書全国ネットワーク21」によると、7月末現在、日本の全国584の採択地区(教育区)のうち、300か所で教科書採択を終えており、扶桑社版を採択したところは栃木県の大田原市一か所しかない。

 「子どもと教科書全国ネットワーク21」の事務局長の俵義文さんは、「つくる会が当初目標にしていた10%採択は阻止できた」とし、「今後1%をめぐる攻防が展開されるだろう」という見通しを示した。扶桑社教科書は4年前の01年には0.039%の採択率を示しており、現在は東京都立養護学校など、全国で合わせて21の学校で使われている。

 扶桑社の教科書が01年に続き、今年も採択率が低い理由は、4年前に比べて本の内容が“改善”されたとは言うものの、依然として一般人に拒否感が残っているうえ、自民党や文部科学省による露骨な庇護、支援が返って逆風を呼んだものと見られている。

 日本の中学校教科書採択作業は、全国47の都道府県に3〜54か所に分けた地区ごとに設置された教科書採択協議会が教科書を選定し、地区内の教育委員会はこれに基づいて最終的に確定する。

 教科書採択協議会は、地区内の教育長と教育委員長、父兄の代表からなる。扶桑社版教科書の採択を決定した大田原市の場合、教科書採択の決定に自民党の国会議員と地方議員が動員され、圧力を加えたことが分かった。

 扶桑社の教科書に反対する日本の市民団体は、扶桑社版教科書の採択可能性が高い「危険地域」を中心に8月いっぱい積極的な阻止活動を展開する方針だ。

8・4 杉並 教育委員会 「つくる会」教科書・採択させず
12日に再審議?!


8月3日(水)

新潟は抑えました!急ぎ広島のあぶない地区へ要請を!

  8月2日の午後開かれた新潟市教育委員会は、扶桑社(つくる会)の教科書を選ばず、歴史を東書、公民は教出としました。横田夫妻などのバックアップもあって大変あぶない地区でしたが、地元でのがんばりに加え、約500通に及ぶファックス、メールが全国から届けられ、そのほとんどが「つくる会」教科書の採択に反対であったそうです。また韓国の市民団体「アジアの平和と歴史教育連帯」による新聞意見広告「平和を願う新潟の友へ」が7/31の新潟日報に掲載されたことも大きく影響したものといわれています。日韓の運動の勝利と思います。

  しかし、危険な状態の地区での採択が、これから連日つづきます。8月3日には栃木市と小山市が、4日からは東京の杉並・調布・町田が採択します(いずれもこの下の欄に要請先があります)。

  広島は、庄原市がやはり4日です。広島はこれまで緊急行動を要請してきませんでしたが、現地から急ぎの情報(大物国会議員が水面下で活発に動いている)があり、以下に三次と合わせて掲載しますので、至急、不採択の要請をお願いします。

庄原市 FAX 0824−72−3322 (採択の日程は8/4)
      メール shobara@city.shobara.hiroshima.jp
      宛先: 庄原市教育委員会御中

三次市 FAX 0824−63−2110 (採択の日程は8/10)
      メール webmaster@city.miyoshi.hiroshima.jp
      宛先: 三次市教育委員会御中

「つくる会」教科書採択反対の署名数 262筆

24、624筆 8月2日(火)現在

8・4「人間の鎖」で区役所包囲へ!

8月4日の行動スケジュール

10時区役所前集合
11時「人間の鎖」
12時 傍聴整理券受け取り・
署名提出
13時 傍聴(入れなかった人は待機)
   結果が出たら報告集会(区役所前)・記者会見等々。
   阿佐谷駅でも報告のための街宣をします。 

区役所前ハンスト2日目。

 リレーハンスト2日目、朝9時開始。今日は小学校の教員をしている親の会の仲間がハンストに入りました(明日の昼まで続けます)。排気ガス予防でマスクをかけて(区役所前の道路はすごい交通量です)、でもいつの間にかそれをはずして、熱心に話し込んだり、午後は、自分でマイクを持ってアピールしたり、熱意と体力で乗り切っています。午前中にはテレビカメラも取材に。遠くから駆けつけてくださった高齢の女性、手作りのメッセージを持って座ってくださった女性、様々な方が応援に来られました。署名は153筆。カンパ箱に5000円が入っていて、終了後気がついて驚き、感謝しています。「つくる会」教科書の実物を手にとって見る人も多く、討論の輪もできました。

 採択1週間前に調査報告書(その元となった現場教員の書いた報告書)を改ざんした事件について、昨日に続いて午後1時から教委指導室の松岡室長と1時間10分ぐらい面談しました。7月13日に公式に教育委員会に出されたものを、21日に教育委員の指摘があって、教委事務局が点検し直して、調査委員長の独断で(調査委員会を開かず)26日に校長を通して書き直しをさせたということがわかりました。→親の会 日誌へ


8月1日(月)
↓は 親の会のホームページより転載

明日2日(火)午後1時〜2時 「調査票改ざん問題について」教育委員会指導室と交渉します
 たくさん来てください。部屋は当日、区役所前座り込みのところで聞いてください。
教育委員会ぐるみの「つくる会」教科書採択策動を追及しましょう。

全力を出して8・4「つくる会」教科書採択を阻止しよう

     8/1 リレーハンスト開始しました!

 8月4日の教科書採択日が目前に迫りました。採択を止めるためにはできることは何でもやろう!と、私たちは杉並区役所前で8月1〜3日までのリレーハンストに入りました。
 1日あさ9時、区役所前に親の会のメンバーや支援の人たちおよそ20人、よびかけ人の小笠原さんが、力をあわせて4日の採択をなんとしてもとめましょうとあいさつ、リレーハンストの第1走者の茅原さん(親の会よびかけ人)は用意してきた「ハンスト突入宣言」を読み上げました。広島からかけつけた若い教育労働者も1日座りこみに参加しました。

正午のみんなの会のよびかけの「みんなの輪」にも一緒に参加しました。 署名は205筆、カンパもいただき、マスコミの取材もありました。

 リレーハンストは、3日まであさ9時〜5時 区役所前で1日づつ引き継いで行きます。
 猛暑が続いています。体調を考えて、可能な方はぜひ参加して下さい。
 また、ハンスト支援のために、30分でも1時間でも一緒に座ってください。

 教育委員会が、調査報告書を改ざんする事件が発覚しました(28日付東京新聞、朝日新聞による杉並区教職員組合の記者会見記事)
 今日、親の会は教育委員会と交渉を持ちましたが、まったくデタラメな回答です。 「調査報告書の不備」を「指摘」したのは、大蔵委員だということがわかりました。 「つくる会」派の委員です。こんな不法行為をする教育委員に公平公正な教科書採択ができるはずがありません。
 明日2日、1時から再び教育委員会指導室との交渉の場を持ちます。みんなで真相を追及し、責任をとらせましょう。

ハンスト初日(8月1日)杉並区役所前(205筆の署名でした!)  

私のハンスト宣言
杉並区は「つくる会」教科書を採択しないでください。
 戦争の悲惨を教科書から消すのは戦争は悲惨ではないと教えるためですか。
 二度と戦争しないというう憲法を否定するのは、また戦争をしたいからですか。
杉並の子どもたちは、歴史の真実を学んで育ち、世界の人々と共に生きる心をはぐくんできました。
真実を学ぶことが未来へつながります。
この道を閉ざすものは許せません。
私は、今日、仲間とともにハンストを行います。
 2005年8月1日
  茅原まり
「ハンスト宣言」を横にハンスト中 日記(8月01日)

「つくる会」阻止へ全国網…在日・日本の市民が連携  (2005.07.27 民団新聞)
 「つくる会」の教科書を採択しないよう求める日本人市民の動きが全国で活発化している。

■□

 島根では、島根・鳥取両県の市民らが構成する「とめよう戦争への道!百万人署名運動山陰連絡会」など9団体が12日、県教委、松江市教委に、「戦争を美化して教育勅語や明治憲法を礼賛し、憲法改定を主張する内容だ」と指摘する要望書を伝達した。

 東京では、「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワーク(代表・山田朗明治大教授)が13日、要請書を東京都教育委員会に提出。25日には都立高校卒業生らが採択反対の署名約2000人分を都教委に手渡した。採択可能性の高い杉並区では連日、民団と市民団体が集会・デモを展開している。

 京都では日本史研究会(高橋昌明代表委員)など関西に本部がある歴史学関係6学会が13日、「国家主義的な傾向を助長」し、「近隣諸国との関係で自国中心史観を強調」しているとのアピールを発表した。

 滋賀でも「大津子どもと教科書ネット21」が15日までに、侵略戦争を肯定し、アジアの平和に逆行する教科書を採択しないよう市教育長に要望した。

 北海道では、新日本婦人の会帯広支部が19日、市教委に平和や人権を尊重する教科書を採択するよう要請。また、帯広市の「子どもたちの未来を考える十勝連絡会」などは、集会開催や署名運動に加え、21日から連日、ビラ配りや街頭演説を行い、市内でデモ行進も計画している。

 岡山では、倉敷市の主婦らでつくる「おかやまコープクラブくらしき子どもの未来を考える会」が19日、要望書を同市教育委員長と同教育長あてに出した。要望書は「国際社会で通用するバランスの良い知識と感覚を持てる教育が必要だが、『つくる会』の教科書では困難。採択に当たっては現場教員の意向を反映させ、採択過程を情報公開してほしい」としている。

 富山では、富山市の「平和をつくる富山県連絡会」が20日、富山市教育委員会に、戦争の歴史を賛美し戦争犯罪を覆い隠そうとしている「つくる会」の教科書を採択しないよう申し入れた。富山国際大学の藤野助教授らも同日、県教育委員会に対し採択に反対する声明を提出した。

 広島では、被爆者団体や広島市退職男子教職員の会など5団体が20日、広島市教委に不採択を申し入れた。岡本教育長は「私たちにはヒロシマがある以上、人権を尊重する教育をしていくよう決定したい」と述べた。

 熊本でも県原爆被害者団体協議会が20日、熊本市教委を訪れ、「つくる会」教科書は、広島と長崎への原爆投下によって引き起こされた被害については記述がないと指摘、「核戦争の危険を知らない青少年育成を目指すものと見ざるを得ない。原爆投下による深刻な被害を広く伝えていくのが被爆国の使命だ」と強調し、不採択を訴えた。

 岐阜では民団本部や「子どもと教科書・ぎふネット」など県内の5団体が21日、共同声明を発表し、岐阜市内で署名活動を行った。声明では「つくる会」の教科書が採択されれば、「アジア諸国と日本の未来にかかわる深刻な問題を引き起こす」と懸念を表明している。

 愛媛では、「えひめ教科書裁判を支える会」のメンバーと韓国・香港の市民ら577人が22日、「つくる会」の教科書を採択対象から外すことなどを県と県教委に求め、松山地裁に提訴した。扶桑社版の検定申請本を各自治体の教員らに配布したのは、検定前の流出を禁じた教科用図書検定規則実施細則などに違反するとし、公正入札のためには採択対象から排除すべきだと主張している。また14日には、愛媛大や松山大などの教授ら20人が連名で、「自国中心主義に貫かれ、日本の侵略戦争の正当性を印象づけようとする記述にあふれている」と反対アピールを発表した。
「つくる会」教科書反対 韓国から手紙  佐賀新聞

 「新しい歴史教科書をつくる会」主導の歴史、公民教科書(扶桑社刊)をめぐって、県内の市町村に韓国から採択反対を訴える手紙が送付されていることが佐賀新聞社の調べで分かった。鹿島市と三養基郡みやき町を除く三十三市町村に届いており、差出人は光州広域市の小中高校が中心で文面もほぼ同じ。来年度以降の中学教科書選定は八月末の採択期限に向けて大詰めを迎えており、組織的に働きかけを強めているとみられる。

 手紙は、六月中旬から七月にかけて各市町村教委の教育長あてに航空郵便で送付。杵島郡内では教育長の自宅に届けられたケースも見られた。多くはワープロや手書きによる日本語文で、校長、教師、生徒の三者セットで送付するケースが多い。鳥栖市教委には光州広域市西部教育庁の教育長名の手紙もあった。

 文面では「つくる会」の教科書を「『韓国併合』を正当化し植民地統治と戦争の過程で発生した人権蹂躙(じゅうりん)に対しては目をつぶっています」とし、「戦争をあおるような歴史認識を日本の青少年に教える事態が起こる状況を見過ごすはずがないと信じております」と不採択を訴えている。

 違う差出人でも同じ文言を使っている手紙が多い。中学、高校生の文面は、アニメなど日本に関心を持っている、日本語を勉強しており日本の生徒と交流したい、など趣味や関心に関する記述も同じ内容になっている。

 朝鮮半島の政治、国際関係史に詳しい佐賀大文化教育学部の森善宣助教授は「韓国教員の労働組合の一つである韓国教員団体総連合会が動いているようだ。韓国内では日本の教科書問題を重大視する向きが強く、全国的に働きかけを展開しているのでは」と話す。

 手紙の取り扱いについては「選定に特別な配慮はしない」(佐賀市教委)との対応が多いが、中には「どこの教科書を使うかは外国から言われることではない」と不快感を示すところも。

 県内の選定作業は、八月末の期限に向けて各市町村教委でつくる採択地区協議会で最終段階に入っている。

08月01日
扶桑社版不採択求める手紙  岩手県大船渡市、韓国から

 岩手県大船渡市の教育委員ら5人に韓国から、扶桑社の中学用教科書の不採択を求める手紙が届いていたことが1日、分かった。同市周辺地区の教科書採択協議会は7月19日、扶桑社の歴史と公民の教科書を不採択としている。

 大船渡市教育委員会によると、6月下旬から7月下旬に計36通、国際郵便で届いた。日本語で書かれ、差出人はソウル近郊の京畿道の中学校や高校の校長や生徒名。大半はワープロ打ちで、一部は手書きだった。

 2002年のサッカーワールドカップ共催や韓流ブームを挙げて両国の友好関係を指摘し「侵略戦争を美化する内容の教科書は使わないでほしい」などと書かれている。近隣の陸前高田市と住田町にも数通ずつ届いたという。(共同通信)

全国各地7地区から公取への告発が 高嶋・上杉氏も第7次申告

  高嶋・上杉両氏による第6次申告(5/30)につづいて、愛媛(6/10)岡山(6/21)埼玉(7/2)東海(愛知・岐阜・三重)、栃木(7/28)熊本(7/29)の7地区から、扶桑社による白表紙本の配布などについて公正取引委員会へ告発が行われました(括弧内は申告書の到着日)。

  こうしたなか、7月22日、高嶋・上杉両氏は、以下のような第7次申告を行い、「つくる会」と扶桑社、産経新聞社、教科書改善協議会などが一体となった共同事業者であることを立証、あらためて4年前からの申告をすべて再審理するよう論じました。

  今回は、全国各地からの申告が相次いだこともが大きく影響しているらしく、公取委の担当者はかなり真剣に対応している様子とのこと。上杉氏は、その後も追加の資料を送付するなど、間もなく出ると思われる公取委による決定に影響を与えるための作業を続けています。


2005年7月22日
公正取引委員会
  竹島一彦 殿
        
<申告者>              
琉球大学教育学部   高嶋 伸欣
関西大学文学部   上杉   聰

私的独占禁止法第45条第1項にもとづく申告(第7次)

T 違法行為者(被申告者)

  名   称  株式会社扶桑社
  所 在 地  東京都港区海岸1-15-1
  代 表 者  社長 中村 守
  資本金額  6800百万円
  事   業  雑誌、書籍、他開発商品等


U 再審査の要請

  申告者たちは、2001年に計5回にわたり、今回の被申告者である「扶桑社」とともに、「新しい歴史教科書をつくる会」(以下「つくる会」)および「産業経済新聞社」(以下「産経新聞社」)を違法行為者として貴公正取引委員会へ告発した。その告発の内容は、多くが直接に「つくる会」や「産経新聞社」によるものであった。
  これに対して、貴公正取引委員会は、同年8月10日付けで私たちの告発をしりぞけた。その理由説明を9月3日に受けたところ、公正取引委員会告示第五号が対象とするのはあくまで事業者であり、この場合は出版社・販売業者が該当し、「直接であると間接であるとを問わず」の文言はあるものの、出版・販売業者が人や金を出して直接に違法行為を第三者に依頼していることが立証できないかぎり、「つくる会」や「産経新聞社」による行為は違反に問えない、というものであった。
  これに対して私たちは、それは条文を不当に狭く解釈するものであり、もし「告示が古くなっている」のであれば、その条文を改正することを求めてきたことは、第6次の申告で述べたとおりである。この点については、なお公正取引委員会に今回も要望するところであるが、前回の扶桑社による白表紙本の配布行為のように、これまでの規定に従ってもなお、明確な違法行為が行われていたことが判明してきた。
  さらに前回の申告において、告示第五号の直接の対象が「扶桑社」であったとしても、「つくる会」「産経新聞社」などを共同の事業者と理解することができ、その点から、少なくとも扶桑社を取り締まりの対象とすべき事を主張した。
  今回は、「扶桑社」の内部告発と考えられる文書の存在によって、「つくる会」および「産経新聞社」のみならず、新たに「教科書改善協議会」(以下「改善協」)なる団体も、「扶桑社」の共同事業者であることが判明した。したがって、「人や金を出して直接に違法行為を第三者に依頼していることが立証できない」場合であっても、「扶桑社」の責任を問わねばならず、その観点に従って、私たちは第1次から5次にわたって指摘した事実について、公正取引委員会に対して、あらためて審査のやり直しを求めるものである(第6次については審査が終了していないが、そこでの私たちの主張を補強する重要な事実であることも強調しておきたい)。
  その文書とは、第一が別添の@からCにわたる文書であり、第二はDにある「教科書改善協議会」による内部文書であり、第三はE「扶桑社・つくる会・改善協」による会議への出席者からの聞き取りである。
  第一の@からCにわたる文書は、2000年7月26日の扶桑社・「つくる会」・改善協の会議に提出された資料で、産経新聞社とあわせ4者が一体となって事業を進めていること、とくに扶桑社から「つくる会」に対して半期3300万円(年間6600万円)の活動費と「つくる会」8人の人件費が不正に支出されていることを示している(これについて報道した「サンデー毎日」を参考資料として添付する)。
  私たちは本日、これらの文書を東京国税局に資料提供し、税法上の疑義の観点から捜査を依頼した。公正取引委員会におかれましても、国税局と連絡を取り合い、「扶桑社」と「つくる会」への強制捜査をお願いする次第である。
  また第二の文書(D)は、「教科書改善協議会」が、「つくる会」内部の組織宛通達文書を本年2月、そのまま改善協組織へと流し、「つくる会」と「連携」するよう指示するとともに、それを改善協自身の活動とすることを指令したもので、「つくる会」との一体関係を立証している。また、同文書は、「つくる会」と「改善協」が組織的に共同して教育委員会および議会関係者へ働きかけている事実も証明している。
  第三の文書(E)は、「扶桑社」「つくる会」「教科書改善協議会」の三者が一体となって開いた会議の様子を明らかにしている。

V 申告の趣旨

 1 前項Uの観点から、改めて第1次から第5次にわたる申告を再審査していただきたい。また、第6次の申告を補強する事実として参考にしていただきたい。
 2 被申告者の共同事業者たる「つくる会」「産業経済新聞社」「教科書改善協議会」は、他社教科書をひぼうする文書を配布し、または中傷する記事を報道し、被申告者の事業に協力した。
  これらの行為は、以下の法令に違反している。

 独禁法第二条第H項
 三 「不当に競争者の顧客を自己と取引するように誘引し、又は強制すること」
 六 「競争事業者とその取り引き先との取り引き妨害」

 公正取引委員会告示第五号
 一 教科書の発行または販売を業とする者が、直接であると間接であるとを問わず、教科書を使用するものまたは教科書の選択に関与するものに対し、自己または特定の者  の発行する教科書の使用または選択を勧誘する手段として、金銭、物品、きょう応そ  の他これらに類似する利益を供与し、または供与を申し出ること。
 三 教科書の発行を業とする者が、直接であると間接であるとを問わず、他の教科書の発行を業とする者またはその発行する教科書を中傷し、ひぼうし、その他不正な手段  をもって、他の者の発行する教科書の使用または選択を妨害すること」

 教科書業の指定に関する運用基準(公正取引委員会)
 第一項 六 使用するものとは 学校、校長、教員および児童、生徒をいう。
      七 選択に関与するものとは 教科書の推せん、選定、採択など教科書の採択にいたるまでの一連の行為に関与する校長、教員、選定委員、教育委員ならびに教育委員会事務職員。
      九 直接または間接に勧誘するとは(例示)
       (二)編著者その他の著作関係者による場合
       (七)発行業者と特別の関係にあるもの(株主、同系または傍系会社の社員…)を通じて行う場合
      (十一)公職関係者(一般職ならびに特別職の公務員)を通じて行う場合
        十一 物品「一 禁ぜられるもの(例示)
            (ロ)書籍、雑誌(機関誌は除く)、辞典」
 第三項(禁ぜられるもの)
    (イ)他社教科書との比較対照の公布流布
    (ロ)中傷、ひぼう記事を買入れ頒布し報道すること
    (ニ)他社教科書の内容を批判または誤謬を報道すること
    (ヘ)編著者をして他社又は他社教科書を中傷、ひぼうさせること

 上の規定に違反したことにより、被申告者に対し、すみやかに排除措置をとるよう求める。


W 違反行為の内容

1 「つくる会」は、別紙Fのような文書を、今年、大量に全国の教育関係者に配布した。そこには、扶桑社と東京書籍、大阪書籍、日本文教出版、清水書院の各教科書記述を比較するとともに、他社をひぼう、中傷する記事を掲載している。これが、地方議会で「拉致問題をもっとも詳しく取り上げた教科書を採択して欲しい」などの決議へとつながり、現在教育への不当な支配をもたらしている。これは、告示第五号第三項への明確な違反である。

2 また「産業経済新聞社」は、本年6月28日、日本書籍新社の歴史教科書が写真を誤って掲載したことを記事とした(G)。これは、「教科書業の指定に関する運用基準」が禁じている「他社教科書の内容を批判または誤謬を報道すること」に該当し、公正取引委員会が発行する「教科書業における特殊指定の解説」が「教科書業界においては誤謬が報道されただけでも、報道された発行会社は選択(採択)が著しく不利となるので、真実の報道でも禁止されなければならない。もし他社教科書の内容の誤りを発見した際はその発行会社にひそかに通知、連絡してすみやかに誤りを訂正せしめるのは同業としての儀礼でもあろう」(65頁)としていることに明確に違反している。

3 「教科書改善協議会」は、今年6月までに神奈川県内の私立中学校に宛て、扶桑社教科書の採択を働きかけるパンフレットを送付した。このパンフレットはA4版、白黒、26ページで、「改善協」の編、題名は『全社比較「ここが違う!新しい中学校教科書」[歴史編]〜学習指導要領に一番準拠しているのはどの教科書か』というもので、教科書の比較表である。これは、「教科書業の指定に関する運用基準」が禁じている「他社教科書との比較対照の公開流布」に該当する。

 これらは、告示第五号第三項の違反に該当し、現行法上の主たる事業者である扶桑社の責任とすべきである。

 以上


中国と韓国の市民団体から
東京都の「つくる会」教科書採択へ抗議
東京都教育委員会へ抗議する
中 国 日 本 史 学 会
2005年7月28日 北京
  今日2005年7月28日、多くの東京都民が恥ずかしい思いをしたことであろう。東京都の青少年教育を担う教育委員会が、扶桑社歴史教科書をなんと満場一致で採択したのである。とても良識ある教育委員の皆様の選択とは思えない。私たちは強い憤りを感じている。

  ご存知のように扶桑社の歴史教科書は中国侵略、中国との戦争の責任をすべて中国側にあるというような書き方をしている。歴史事実を無視し歪曲し、戦前の帝国主義の観点や言論をそのまま教科書の中で再現し再生産しているまさに「危ない教科書」である。このような教科書ではとても平和で文化的な社会の創造者に子供を育てることができないばかりか、自国の利益のみを追求し、狭隘なナショナリズムを植えつけるこのような歴史教育を施行することのよって、東アジアの平和が脅かされることになることを指摘しておきたい。

  東京都教育委員会の採択決定は、中国をはじめ近隣諸国の大衆と日本の良心的な市民の平和を願い、正しい歴史をし、歪曲教科書不採択の要請に対する努力を徹底して踏みにじるものであると言わざるを得ない。世界の平和に貢献し国連安全保障理事会常任理事国への進出を積極的に挑戦しようとしていながら、実際には、自国の子どもたちに戦争と侵略の歴史を美化する教育を行おうとしているでは、近隣諸国から信頼が得られないだろう。

  私たち東アジアの平和と繁栄は先の日本軍国主義の引き起こした侵略戦争と戦って、3千万人の尊い生命によって勝ち取られたものである。この中日両国民の理解と繁栄、さらに末永い友好のために、扶桑社教科書の採用と直ちに見直し、採択しなおすことを強く希望します。「徳不孤、必有隣」(『論語』徳は孤荷ならず、必ず隣がある)皆さんの勇気ある行動を期待してやまない。
東京都教育委員会の「つくる会」教科書採択 即刻撤回せよ!
  東京都教育委員会が中高一貫校4校、特殊学校25校、2006年度の中学校教科書として「新しい歴史をつくる会(以下、つくる会)」の扶桑社版歴史教科書を採択したという報道に憤怒と驚愕禁じえない。

  東京都教育委員会のこのような決定は、2001年、東京都の養護学校、2004年、東京都の中高一貫校に続くものとして再び韓国国民を愚弄する行為である。東京都教育委員会による「つくる会」教科書の選択は、公正取引法に違反する不道徳な教科書を選択したことに等しく、同時に、隣国への配慮のためにつくった近隣諸国条項を無視する教科書を選択したという点において、日本の民主主義を後退させる重大な行為であり、韓国をはじめとするアジアの市民たちにとって、日本が信頼に値しない国になってしまう愚かな決定である。

  過去の侵略行為を栄光と捉える人々と共に暮らさなければならないことは全人類の不幸である、という言葉のとおり、日本の次世代がこのような教科書で学ぶことになるということは、日本と共存しなければならない私たちにとって、大きな不幸にほかならない。故に、「アジアの平和と歴史教育連帯」では、東京都教育委員会による「つくる会」の教科書採択決定が、韓日友好とアジアの平和を脅かす重大な挑戦であることを警告し、この決定を直ちに撤回するよう強く求める。

  「アジアの平和と歴史教育連帯」は、いま、日本全域で平和を願う市民たちが取り組んでいる「つくる会」教科書の不採択運動に積極的に参加し、アジアにおける平和と人権、民主主義の実現を早めるために連帯の努力を一層強める決意である。
2005年7月28日
アジアの平和と歴史教育連帯
共同代表: 徐仲錫、李秀浩、李龍得、李銖日、黄ル暎

7月29日(金)

都教委包囲ネットワーク 7・29闘争は↓

http://dugonghouse.fc2web.com/2005.7.15.html
「街」のみなさん、連日のご奮闘に敬意を表します。
 
 私たち広島の闘う仲間は、全国の百万人署名などの心ある仲間と固くスクラムを組んで、「つくる会」ファシストと真っ向から闘い、戦争教科書の採択を阻む闘いに「被爆地ヒロシマ」でも全力で取り組んでいます。
 
 本日7.29は広島市の教委会議で教科書採択が行われました。審議は「非公開」とされたうえ、委員長は欠席、委員長代行は1時間しか会議に出ないという中で、残りの4人の委員で教科書採択が行われたようです。県教委の指導により、選定された教科書会社名の発表は9.1にされてしまいました。(戦艦大和ミュージアムで舞い上がっている呉市もすでに採択していますが、未発表です)
 他の採択区に影響を与えるので全県下の採択区で、この方針を貫くそうです。本当に許せません!
 
 さて被爆60周年(朝鮮民衆にとっては解放60周年)の本年、全く許すべからざる事件が右翼ファシストによって、引き起こされました。
⇒【中国新聞の記事を添付】
 
 ファシストは、原爆慰霊碑の「過ちは繰り返しませぬから」の碑文の「『過ち』が気に食わない」とその部分をノミで削り取ろうとしたのです。
これは、「つくる会」派と同じファシストそのもの所業です。教科書攻撃と一体のものであり、「ヒロシマつぶし」そのものです。
 
 全てのみなさん!来る8.6ヒロシマに大結集して右翼ファシストの攻撃を跳ね返そうではありませんか!
 
 P.S. 反戦被爆者の会の下田禮子さんが手記を発行されます。編集者のお話では8.6には「最低申し込みチラシは間に合うだろう?」などと言っておられました。
タイトルは『皇国少女が戦争嫌いの女になった』(たしかこういう一風変わった題名です)。ぜひ、発刊の際にはお求めになって下さい。よろしく。 
原爆慰霊碑損壊で男を逮捕       05/7/27 中国新聞地域ニュース
 政治結社構成員「過ち」の字に傷
 広島市中区の平和記念公園で二十六日夜、原爆慰霊碑の碑文がハンマーなどで傷つけられる事件があり、広島中央署は二十七日未明、出頭してきた同市安佐南区祇園七丁目、政治結社「誠臣塾」構成員で無職嶋津丈夫容疑者(27)を器物損壊の疑いで逮捕した。

 調べでは、嶋津容疑者は二十六日午後十時五十五分ごろ、慰霊碑の碑文「安らかに眠って下さい 過ちは 繰(くり)返しませぬから」の「過ちは」の部分に、所持していたハンマー(長さ約三十センチ)とのみ(長さ約二十センチ)二本を使って、最大で横二・五センチ、縦一・五センチの傷を、計十数カ所に付けた疑い。

 センサーや防犯カメラのモニターなどで気付いた市の警備員が一一〇番。嶋津容疑者は同日午後十一時十分ごろ、同署に出頭し、「過ちを犯したのはアメリカで、慰霊碑の『過ち』という文言が気に入らなかった。自分一人でやった」などと供述。ハンマーとのみはホームセンターで買ったと話しているという。

 慰霊碑では、二〇〇二年三月にペンキをかけられる事件があり、同署などは関連も調べる。県警によると、誠臣塾は同市西区を拠点に構成員は約十人という。

 悪質極まりない犯罪
 秋葉忠利広島市長の話 悪質極まりない犯罪で、ヒロシマの心や世界の平和を求める人々の心を踏みにじる。原爆死没者の御霊(みたま)を冒とくするものでもあり、強い憤りを覚える。監視カメラ設置など防犯対策を講じてきたが、こうした事件が起こり、誠に残念だ。今後、再発防止対策などについて早急に検討したい。
【写真説明】嶋津容疑者が傷つけたとみられる、平和記念公園にある原爆慰霊碑の碑文(広島市中区)
慰霊碑修復 8.6に間に合わず     05/7/27 中国新聞地域ニュース

 式典には応急処置 怒る被爆者ら
 広島市中区の平和記念公園内にある原爆慰霊碑の碑文が傷つけられた事件で、本格的な修復は八月六日の平和記念式典に間に合わないことが二十七日、市などの調べでわかった。心ない行為が、被爆六十年の節目に水を差すかたちとなり、被爆者たちは怒りに声を震わせている。

 市職員と西区の石材業者たち四人は二十七日午前十時ごろ、慰霊碑の碑文の損壊状況を調べた。傷つけられた「過ち」の二文字を手でさすったり、写真に収めるなどした。

 業者によると、「文字の周りの損傷が激しく、式典までの十日間で完全修復するのは不可能」という。市は、樹脂や粘土などで表面を埋める応急処置を施すことで、被爆六十年の「8・6」を乗り切る方針だ。
 立ち会った市の手島信行平和推進担当課長は「言葉が出ない。新しい碑に置き換えれば済むという問題ではない」と怒りを隠さない。
 原爆慰霊碑は一九五二年八月に除幕された。「安らかに眠って下さい 過ちは 繰(くり)返しませぬから」と刻まれた碑文は当初から「主語があいまい」などと論争を呼んだ。碑文が悪質ないたずらを受けたのは一九六五年二月にドロ絵の具、二〇〇二年三月にペンキがかけられた事件がある。

 広島県被団協の金子一士理事長(79)は「こうした暴力で平和がやってくるわけではない。断じて許せない」と怒り、もう一つの県被団協(坪井直理事長)の池尻博副理事長(80)も「原爆や戦争のみじめさを分かっていない。全人類が歴史を反省しなくてはならないという碑文の意味に気づかないのだろうか」と憤る。
 原爆犠牲者を慰霊するために北九州市から訪れたという幼稚園教諭岩村信子さん(56)は「残念。こんなことをする気持ちが分からない」と声を落とした。

過去10年間に平和記念公園や周辺で起きた主な器物損壊事件

1996年8月
 中曽根康弘元首相の句碑にペンキ

1997・8
 「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」の碑文の一部が削られる

1998・8
 原爆ドーム北側で折り鶴が燃やされる


 市レストハウスなどスプレーで落書き

1999・10
 「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」の台座にペンキがかけられる

2001・11
 市レストハウスや元安橋欄干などに落書き

12
 原爆ドーム外壁に落書き

2002・2
 「原爆の子の像」前の折り鶴が5万羽焼失


 原爆慰霊碑にペンキ

2003・8
 関西学院大生が「原爆の子の像」の折り鶴放火

【写真説明】碑文の文字の損傷状況を調べる広島市職員たち(27日午前10時5分)

街宣車に碑文批判文書 組織的に関与? '05/7/29
 広島市中区の平和記念公園にある原爆慰霊碑の碑文が傷つけられた事件で、器物損壊の疑いで逮捕された同市安佐南区祇園七丁目、無職嶋津丈夫容疑者(27)が所属する政治結社「誠臣塾」の街宣車に、碑文を批判する内容の文書が残っていたことが二十八日、広島県警の調べで分かった。県警は、結社が組織的に関与した可能性もあるとみて調べている。

 県警が二十七日深夜、関係先を捜索した際、街宣車内から押収した。調べでは、文書はA4判の三枚つづりで計三部あり、いずれも手書き、八月六日の原爆の日を意識して作った街宣用とみられ、慰霊碑の碑文を批判している。「安らかに眠って下さい 過ちは 繰(くり)返しませぬから」の「過ち」について、「過ちを犯したのはアメリカで、犠牲者ではない」という趣旨の文言が書かれていた。

 逮捕時、嶋津容疑者は動機について文章と同様の供述をしているが、文章は嶋津容疑者とは別人の筆跡とみられるという。県警は二十八日、嶋津容疑者を同容疑で送検。二〇〇二年、慰霊碑にペンキがかけられた事件との関連も含めて、背後関係を追及する。

【写真説明】器物損壊の疑いで送検される嶋津容疑者 (28日午前9時半、広島中央署)

≪ 新潟百万メールニュース No.32  7/29 ≫
 昨日の教育委員会傍聴に駆けつけていただいた方に感謝申し上げます。

 しかし、新潟市での「つくる会」教科書採択は、依然危機的な状況です。昨日 の教育委員会の様子と、これからの取り組みを、再びみなさまに訴えます。 

【1】昨日の新潟市教育委員会
 昨日(7/28)14時より教育委員会が開かれました。結果、中学校の教科書採択 はなく、次回8月2日の臨時委員会で採択となりました。つきましては、引き続 き「つくる会」不採択の要請を新潟市教育委員会にお願いします。

 委員会傍聴には緊急にもかかわらず、約30名の市民が駆け付けました。抽選で10 名が傍聴、しかし教科書採択部分は非公開で、傍聴できたのは15分くらい。傍聴 が終わったあと、「なぜ非公開にするのか」と事務局に説明を求めること20数分 。その時わかったのが、28日は養護学校、市立高校の教科書採択だけ、中学校に ついては8/2に予定していること。非公開は公正な採択のためといいますが、公開 すると公正でなくなる理由はまったく示されませんでした。

【2】緊急取り組みのお願い  以下の3つのお願いを皆さんに訴えます。
@新潟市教育委員会に「つくる会」教科書不採択の要請をお願いします。
 新潟市では市議会での「つくる会」側の請願が採択されたこと、PTA関係者 が「つくる会」教科書を推しています。特に、横田めぐみさんの拉致事件の現場 であるために、「拉致問題や領土問題の記述が多い教科書」をアピールして、「 つくる会」教科書の採択を狙っています。公民教科書がピンチです。公民教科書 への意見を集中してください。  
電話 025−226−3212  
ファックス 025−223−5656  
E-mail http://jp.f29.mail.yahoo.co.jp/ym/Compose?To=somu.ed@city.niigata.ig.jp&YY=74668&order=down&sort=date&pos=0

A緊急街頭アピール行動  「教育基本法の改悪に反対する新潟県民フォーラム」で緊急街頭宣伝を行ない ます。

 8月1日(月)17:00〜18:00  JR新潟駅万代口

B新潟市教育委員会の傍聴  中学校の教科書採択が行なわれる臨時教育委員会に傍聴に来てください。教科 書採択の議題は非公開になりますが、教育委員会終了後、教育委員会が結果を記 者発表します。

 8月2日(火) 14:00〜 (13:30から傍聴受付か?)  新潟市役所第2分館 3階
都教委、つくる会の教科書 全中高一貫校で採択  東京新聞

 東京都教育委員会(委員長、木村孟・中教審副会長)は28日、来春開校の都立中高一貫3校で使う中学歴史教科書として「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書(扶桑社発行)を採択した。

 今春開校した中高一貫1校用にも扶桑社版をあらためて採択した。4校とも教育委員6人全員が扶桑社版に投票した。都立中高一貫校すべてで来年度から4年間、使われることになった。一部のろう・養護学校用の中学歴史、公民教科書も扶桑社版を採択した。

 栃木県大田原市教委は13日に扶桑社版の歴史、公民教科書を採択、市区町村立中学として全国初の使用が決まった。

 扶桑社版について韓国や中国は「歴史を歪曲(わいきょく)している」と反発し、国内でも「アジアへの侵略の歴史を正当化している」などと批判の声がある。

 都教委によると、都立中高一貫校は、今春開校した白鴎高校・付属中学校(台東区)と、来春開校する小石川中等教育学校(文京区)、桜修館中等教育学校(目黒区)、両国高校・付属中学校(墨田区)。

 3校の母体となる高校卒業生や市民団体が、扶桑社版を採択しないよう都教委に要請していた。

 扶桑社版について都教委は2001年8月、一部の養護学校用に歴史、公民教科書を採択。昨年8月には、白鴎高付属中学用に歴史教科書を採択していた。

 都教育委員6人は木村委員長と元丸紅会長の鳥海巌氏、将棋棋士の米長邦雄氏、脚本家の内館牧子氏、経済同友会憲法問題懇談会委員の高坂節3氏、中村正彦教育長。


杉並区教育委員会が教科書「調査報告書」の書き換えを強制!
川添@百万人署名運動事務局です。
すでに朝日新聞などで報道されていますが、お知らせします。


7月27日(木)18:00〜杉教組事務所において緊急記者会見が開かれました。

1.社会科歴史的分野教科書について、既に提出した「教科書調査報告書」が、7月26日に、急に社会科教師に差し戻され、書き換えの指示が出されたという事実

2.教科書採択を目前にした今、本人の意思に反する改竄が強制された事実

杉教組長谷川委員長と、中学校社会科教師2名が会見し、上記の事実の公表とともに、山田区長が就任してから杉並の教育状況、学校が他地区以上に忙しくされ、報告書の作成ばかりに忙殺されていること、計画案も何度も書き換えさせられ、提出しても、突然、防災訓練、区全体の体力検査等が強制されるなど、学校の自主性、教師の自発性を無視した教育施策が行われていることも指摘された。今回の突然の書き換え指示もこのような流れの中で行われている事も明らかになった。

当日という緊急なよびかけにも関わらず、TBS、NHK、NTVなど放送関係、東京新聞、朝日新聞、毎日新聞、共同通信、赤旗、フリージャーナリストなど多数の報道機関、ジャーナリストが参加、杉並教科書問題へのマスコミの関心の高さと、書き換えという異常な行為への関心が伺われた。

7・27 杉並区役所 「人間の鎖
杉並 親の会はこちら
WEB埼玉ホームへ】 2005年7月27日(水)

さいたま市教委教科書選定  「つくる会」選ばず

 来年度から公立中学校で使う教科書を絞り込む、さいたま市教委の教科書選定委員会が市役所議会棟で二十六日開かれ、「新しい歴史教科書をつくる会」主導で扶桑社が発刊した歴史教科書は、数種類の社会科の候補教科書に選定されなかったもようだ。同市は市を一つとする単独採択区で県内第二採択地区。

 相川宗一市長が二十一日の記者会見で、つくる会主導の教科書を「なかなかいい」と評価したため、この日の選定結果が注目されていた。

 一方同日、第五採択地区(東松山市など一市六町二村)でも選定委員会が行われ、関係者によると扶桑社は選ばれなかったもようだ。

小田原市 教科書採択に、傍聴者35人。「つくる会」教科書、不採択、清水書院に。 
 神奈川新聞ローカルニュース
 小田原市教育委員会の定例会が二十六日夜、同市役所で開かれ、市立中学校十二校で二〇〇六年度から四年間使用する教科書が決まった。市教委には主に歴史教科書をめぐって要望や請願が相次いでいたが、全十六教科が採択された同日の定例会にも三十五人の傍聴者が訪れ、関心の高さをうかがわせた。

 市教委はこれまで足柄下郡の三町とともに教科書採択を行っていたが、今回から市単独に変更。加えて昨年十月以降、五人いる教育委員のうち三人の顔ぶれが代わったため、採択に微妙な影響があるとの見方が一部市民の間に広がり、市教委には採択に関する要望や請願が計五十数件出されていた。

 中でも注目を集めていた歴史教科書は、二十一日の臨時会で候補に絞り込まれていた四社の中から清水書院が選ばれた。「歴史の流れが時系列で分かりやすく紹介されている」などの理由で全会一致で採択された。

 「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社の歴史教科書は「人物コラムなどが興味を引く内容だが、分量が多く子供には表現が難しい」などとして臨時会段階で候補から漏れていた。

 市教委は八月一日から、全教科の採択結果を市のホームページで公表する予定。
【内外ニュース速報】
◆「つくる会」教科書断念=無償措置法への低触理由――茨城・大洗町(時事通信)
◆<教科書>「つくる会」採用を一転断念 茨城・大洗町教委(毎日新聞)

7月27日(水)、 8月4日(木)の教育委員会開催日にあわせて、区役所をとりまく人間の鎖を呼びかけます。

◎27日の人間の鎖に、韓国テグ市から市民団体の皆さんが参加されます。
 「解放60周年、被爆60周年、東北アジア平和のための日本列島行脚」に参加されるテグ市の市民団体の皆さんたちです

27日:正午区役所前集合。12時半より「人間の鎖」を形成

11:00 テグ市のみなさん区教委への申し入れ
11:30 〃   記者会見(親の会も一緒に)
12:00 区役所前集会
12:30 人間の鎖

13:15  親の会、教育委員会への申し入れと署名提出 
14:00〜教育委員会傍聴
14:30 デモ出発(ことり公園から阿佐谷北のけやき公園まで)30分位
15:30〜16:30 阿佐谷駅前街宣

27日:デモコース 2時半ことり公園出発-青梅街道-区役所前-阿佐ヶ谷駅-けやき公園
   テグ市の皆さんも参加します。

8月4日:午前10時〜区役所前に集合。「人間の鎖」で杉並区役所を大包囲!

 午後1時から採択のための教育委員会へ

☆メッセージボード、布、旗を持ち寄って集まろう

教科書採択撤回求める 大田原市に栃教組   下野新聞

 大田原市教育委員会が中学歴史教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版を採択したことを受け、県教職員組合(栃教組)の福田桂子委員長ら役員三人が二十五日、大田原市教委と同市役所を訪れ、採択への抗議と撤回を求める申し入れ書を小沼隆教育長らに提出した。

 申し入れ書は「戦争を美化する扶桑社版歴史教科書の採択に断固反対するとともに、採択撤回を求める」としている。

 福田委員長らは小沼教育長、千保一夫市長に面会を求めたが、ともに不在で平山正彦教育次長らに申し入れ書を手渡した。

新潟市・栃木市・小山市へ不採択の要請を!!
各地で「つくる会」をきわどく抑えています

  採択に関連する情報が次々とあがってきています。多くの地域が、「つくる会」教科書にNO!の判断を下し、不採択にしています。

  東京では7月19日、要注意とされていた豊島区で教育委員会が開かれ、「つくる会」教科書を松本教育委員長が推薦しました。しかし、他の教育委員から異論があいつぎ、二度にわたる記名投票の結果、ついに不採択となりました。

 いっぽう新宿・品川・目黒の各区、昭島・清瀬市などでも順当に不採択とし、先週だけで東京の6地区(全体は54地区)を抑えました。東北では仙台市が、北海道は函館が不採択にしています。

  西日本では、和歌山県と静岡県を抑えたのに続き、白表紙本が配布されていた京都市内の3地区が21日、教育委員会を開き、地元の中高一貫校を含め「つくる会」教科書を不採択としました。事前に委員の一人が「つくる会」支持を発言、自民党市議から市教委の事務方へ強い圧力がかけられていましたが、市民から寄せられた360件あまりの意見のうち5分の4が「つくる会」の採択に反対するというなか、阻止できました。

 宮崎県の宮東地区(宮崎市、宮崎郡、東諸県郡)は中山文部科学大臣の基盤ですが、ここでも同日、不採択を決定しました。
 
  このような中、当ホームページでは、「「つくる会」採択危ないマップ」にあるような危ないところ、要注意の採択区では、まず地元での取り組みをお願いし、その上で本当に危ないところを出来るだけ的正確に絞り込むようつとめ、時間的にみて各地からの要請を急ぎお願いしたいところから優先的に行動要請を掲載したいと思います。
新潟市
  「拉致問題などをもっとも詳しく正確に書いた教科書を採択する請願」が可決した新潟市議会で22日、選定委員会が開かれました。社会科の選定委員は「つくる会」の教科書以外の歴史・公民教科書を提案しました。ところが、PTA代表として選出されていた方が扶桑社版を押したため、会は紛糾しました。結果的に双方の意見を併記することにまとまり、7月28日の教育委員会で決定することで決着しました。急ぎ、不採択の要請を行いましょう。

【新潟市】〒951−8550新潟市学校町通1−602−1 新潟市教育委員会
  電話:025−228−1000(代) FAX:025−223−5656
  メールアドレス:somu.ed@city.niigata.lg.jp
栃木市と小山市
  大田原市での「つくる会」教科書の採択は残念でしたが、彼らが計画したほど大きな成果は上がっていないようです。先週末までに決まった栃木県内は、要注意とされていた足利市河内地区がそれぞれ歴史大書・東書公民帝国・文教に決め、さらに上都賀、芳賀、塩谷、那須塩原市、那須、佐野市など、8採択区で扶桑社を抑えることができました。

  しかし、残る4地区のうち、栃木市と小山市は危ない、との情報です。理由は4年前の下都賀地区での「つくる会」教科書採択騒動を思い出してください。そのとき、採択地区全体での再協議によって不採択となったわけですが、この2地区のみ今回採択区を独立させ、選定委員に「つくる会」関係者が入り込んでいることがわかっているからです。大田原市も、前回は那須地区に属していましたが、今回独立して、「つくる会」教科書を採択しました。この地域では、こうした戦略で進められている可能性が高いのです(茨城の大洗町も同じ。この件については後に報告します)

  採択協議会は、栃木・小山市ともに8月3日の予定です。可能な限り広範な不採択要請の声を2市へ届けましょう。要請先は以下です。

【栃木市】〒328−8686栃木県栃木市入舟町7−26 栃木市教育委員会
  電話:0282−21−2722  FAX:0282−23−7059
  メールアドレス:ses-toc@city.tochigi.tochigi.jp

【小山市】〒323−0025 小山市城山町3−8−1 小山市教育委員会
  電話:0285−22−9644  FAX:0285−22−9650
  メールアドレス:gakko16@city.oyama.tochigi.jp

7月24日(日)
7・29都教委包囲デモへ
「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。

7月21日の「再発防止研修」では、約200人の支援者が水道橋の都総合技術センター前で、抗議行動を展開しました。

受講者がセンターに入る前に、澤藤弁護士、加藤弁護士が、するどく研修の不当性・不法性を指摘し、企画担当課長・鈴木氏に研修の目的などについて問いただしました。しかし彼は、横柄に、「答えない」、「答える必要はない」を繰り返すばかりでした。

このような無責任な対応に対し、支援者からは大きな怒りの声が上がりました。

また、会場では受講者たちの多くが、職員や講師に対し次々と質問を出しましたが、それにもまともに答えず、講師は昨年と同一内容のことをしゃべると、質問にも答えずそそくさと立ち去ったということでした。まったくふざけた「研修」です。

ある受講者は、「受講中も抗議のゼッケンをはずさなかった」と語り、ある受講者は、「人間扱いされなかったことに怒りを感じた」と語っていました。

「無責任」で「人権無視」の都教委の姿がさらに浮き彫りになったと思います。

7月22日、都高教の定期大会が開かれました。ここでは「日の丸・君が代」強制反対、処分撤回闘争強化という修正案が圧倒的多数の支持で可決したということです。

7月23日、予防訴訟・被処分者・被解雇者らの裁判を支援する「東京『日の丸・君が代』強制反対裁判をすすめる会」の結成総会が開かれました。共同代表になった元日教組委員長・槙枝元文氏の挨拶や東京大学名誉教授・大田堯氏の記念講演がありましたが、大田氏は、不起立闘争の持つ意味を強調したということです。

明日以降もつくる会教科書採択阻止をはじめ、いろいろな取り組みが目白押しです。

「7・29都教委包囲デモ」の準備が進みつつあります。21日にはデモ申請をしました。4時間もかかりました。

今回は、
 ・減給・停職処分と闘う教職員
 ・全国連絡会の呼びかけ人をはじめ
 ・北九州のココロ裁判原告
 ・韓国からの日本列島行脚一行なども参加します。都教委への要請団も出します。

当日は、15時30分新宿西口・柏木公園集合。
16時デモ出発です。
直接、都庁前に来て頂き、デモが通る頃(16時20〜30分頃)、一緒に抗議して頂いても結構です。

今回のデモコースは短くなりますが、都教委への声は十分に届けられると思います。
宝塚市、続報
大阪の松田です。

宝塚市での「つくる会」教科書採択の動きについて、続報を送ります。

(1)教科書採択を決定する教育委員会は、8月10日(水)であるようです。 先のメールのとおり、7/29に次の教育委員会会議が開催されますが、これは 月例の議題のみのようで、教科書採択の決着がつくのは8/10です。 少しばかり時間的余裕ができましたが、〜7/29、〜8/10を焦点に、「つ くる会」教科書採択絶対反対の大運動を巻き起こしていきましょう。 まだまだ間に合います。

(2)日本会議兵庫県本部総会に宝塚市長がメッセージ! 「つくる会」勢力が、宝塚での採択をめざして動いています。 下は、7/20頃に開催された日本会議兵庫県本部総会のおぞましいありさまを 報じた新聞報道ですが、渡部宝塚市長がメッセージを送っています。県知事のメ ッセージも問題ですが、教科書採択との関係では、やはり宝塚市にマトを絞って 攻撃をかけてきているということでしょう。

教科書問題:日本会議県本部、神戸・中央区で総会 /兵庫

 「新しい歴史教科書をつくる会」(扶桑社)の中学歴史、公民教科書の採択を 働きかける活動などに取り組んでいる日本会議県本部の総会がこのほど、神戸市 中央区の生田神社会館であった。  総会は君が代斉唱の後、皇居に向かって全員で最敬礼する「皇居遥拝(ようは い)」で始まった。

 天皇皇后の阪神大震災10周年記念式典出席に際して1万本の日の丸小旗によ る奉迎▽教育基本法改正の議会決議促進▽尼崎市教委に対する性教育セミナーの 後援撤回要望−−など昨年度の活動を報告。今年度の活動方針として「国づくり の中心と仰ぐ皇室を奉迎する奉迎委員会を設立し、来る育樹祭、のじぎく国体で 奉迎活動を大々的に行う」ことなどが確認され、「天皇陛下万歳」を三唱して閉 会した。  続いて、大前繁雄・衆院議員や県議会の永田秀一、田中章博、森脇保仁の各議 員が取り組みを報告。扶桑社の歴史教科書を採用している甲子園学院中学(西宮 市)の西川淳・教頭が靖国神社参拝を学校行事にしている同校の現状を報告した 。

 和田有一朗、黒川治、北川泰寿の各県議、神戸市議会の向山好一、村野誠一議 員らも出席。井戸敏三知事、渡部完宝塚市長の電報も紹介された。【湯谷茂樹】 〔神戸版〕毎日新聞 2005年7月21日

7月23日(土)
新・歴史教科書「なかなかいい」 公立中の教科書選びでさいたま市長
 さいたま市の相川宗一市長は二十一日の定例会見で、来春から公立中学校で使用する教科書の採択作業に関連し、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した歴史教科書(扶桑社発行)の感想を聞かれ、「なかなかいい教科書」と答えた。

 好印象とする具体的な表記などについては言及しなかったが、「美化するのは問題だが、歴史の被害者意識ばかりでは子どもたちがぐったりする。ざんげの連続では、国を愛する気ができないのでは。自虐的歴史観はよくないと前から思っていた。祖先を尊敬できないような記述はあまりよくない。書きぶりがあるのでは」と歴史教育、教科書内容にも問題提起した。

 市教育委員会によると二十一日現在、市教委に寄せられた団体などからの教科書採択に関する要望書は十四通。うち十三通は社会科教科書についてだが、要望内容は「現段階では詳しく話せない」(市教委)としている。単独採択地区のさいたま市は、八月十日に開催予定の教育委員会で採択が行われる。

ウェブ埼玉 2005年7月22日(金)
扶桑社版教科書排除求め韓国人ら提訴 愛媛新聞
 中学教科書の採択期限を8月末に控え、「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版教科書を批判する「えひめ教科書裁判を支える会」のメンバーらが22日、同教科書を採択対象から外すことなどを県と県教委に求める訴えを松山地裁に起こした。原告は支える会メンバーや韓国、中国人ら計577人。

 訴えによると、検定合格前に扶桑社版の検定申請本を各自治体の教員らに配布したのは、検定前の流出を禁じた教科用図書検定規則実施細則などに違反すると主張。「公正な入札をするためには採択対象から排除しなくてはならない」としている。
 こんにちは。Uです。
こんにちは。いつもご苦労様です。
 つくる会教科書採択阻止まで、あと一歩ですね。できることはなんでもやりたい、と思います。
街のホームページをみて、早速あちこちにメールを送りました。教育委員会にメールや電話、効果があるみたいですね。
つくる会のほうは、さっそく悲鳴をあげています。ではまた。
以下、つくる会の書き込みより転載。
つくる会東京支部ネット掲示板書き込み
[693] 油断大敵 七輪 2005-07-20 09:17
昨日豊島区で採択がありました。結果は東京書籍に決定。以下御参考までに反省点をお知らせします。これは個人的な見解です。

1,豊島区では19日から28日まで採択が公開で行われるということで手分けをして傍聴し28日がピークと見ていました。ところが蓋を開けてみると昨日採択でした。できれば社会科の採択日を押さえた方が良かった。

2,反対派の妨害工作が凄かった。韓国から国会議員を招き俵氏率いるネットが反対集会、人間の鎖、手紙等豊富な資金で集中的に攻撃

3,採択委員会の委員構成に初めから問題があったのを見抜けなかった。委員長はこちら側、教育長、教育委員、が教師上がりで反対側意見をリード

4,委員会全体が扶桑社の教科書を良く読んでいない。そのためこちら側の委員も具体的な指摘がなく現場の方法論に押し切られる(日教組が考えたいちゃもん(曰く、105時間で447人は教えられない(少ないのは225人)レベルが高すぎる、副読本もある、子供が消化不良を起こす、、、等々)なんとか委員にもっと読んでもらう方法があったのではないか。

5,教育指導要項が今回は逆利用された。初めの日本の歴史に愛着が持てるようにする、が無視され最後の世界の国々と協調する視点を持たせる、が協調された。(豊島区は韓国と友好都市関係にある上、在日民団が強い)

6,アンケート、手紙。議員との勉強会、陳情(こちら側は議会を通り反対側は継続審議になった)やれることはやったつもりだが数的に負けたか。
7
、傍聴席は委員に影響を与えているのではないか。
見るからに圧力団体が並んでいるだけでも。

以上現時点の反省ですがもっと深い闇があるかも知れません。皆様はどうぞ諦めないで下さい。大いに協力して頑張りましょう!
なんといっても良い知らせが続々と届いているのですから。
この文章は、消去され、以下の文章に訂正されました。7/22
[696] 激励手紙について 七輪 2005-07-22 14:35
採択が終わってしまった所ですが御参考迄に。

1,学習指導要領に気を付けて!激励の手紙を書く時は必ず第一条、国の歴史に愛着の持てる視点を育てる、を書き添えて下さい、敵は第4条世界の国々と協調出来る視点をを言い出しました。逆利用されないように。

2,委員は全部の教科書を実際に読んでいないようです!その為内容についての具体的な批評はありません。扶桑社の教科書が戦争賛美のものでないことは実際に読めばわかることです。とにかく実際に読んで頂くようにする事が大切だと思いました。

3,教師達は歴史観ではなく現場の使い勝手や低レベルの子供たちに合わせて教える登場人物の数や時間数等を訴える作戦にでたようです。あくまで歴史観の間違えを訴えた方が良いのでは。

4,政治問題になったから扶桑社を選ばないと述べた委員がいた。政治問題にしたのは他国にご注進している者がいるためで内政干渉によって自国の教科書を選ぶのはおかしいと思いませんか。

5、公開採択は善し悪しではないでしょうか。委員に恐怖を与えない為にはテレビカメラの導入が良いと言う御意見がありました。


7月22日(金)
宮崎・北諸の2市11町 中学歴史教科書は東京書籍、
京都市の3採択区は、大書決定、
仙台市は不採択を決定、
宮崎・北諸の2市11町 中学歴史教科書は東京書籍
 来春からの中学歴史、公民教科書について宮崎、北諸教育事務所管内の二市十一町教育委員会は東京書籍の教科書を二十一日までに採択した。

 「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した教科書(扶桑社発行)など六社の教科書から選んだ。

 採択理由について「バランスがとれ、問題解決の教材としてふさわしい」(宮崎市教委)、「身近な歴史が紹介され、写真や資料が興味深く構成されている」(都城市教委)などがあった。

 中学校の教科書採択は、県内七教育事務所別に教育委員や保護者らで構成する採択地区協議会の協議を経て、各市町村教委が最終決定する。ほとんどの市町村教委が来週には結論を出す。

 このほか、県内の盲、ろう、養護学校、県立五ケ瀬中等教育学校でも各学校で選定委員会をつくり、選択希望図書を選定。最終的に県教委が八月いっぱいまでに決める。

宮崎日日新聞社
京都   白表紙配布→扶桑社が白表紙本を配布した京都市の3採択区は、中高一貫校を含めすべて
大書の歴史・公民決定(7/21)
宮城   県議会で「拉致問題をとりあげた教科書採択」を決議
仙台市が危ないとの情報あり→仙台市は不採択を決定(7/21)
8・3栃木市の行動について
栃木県連絡会から、「つくる会」教科書採択阻止8・3栃木市採択地区協議会行動の変更(結集時間の変更)が届きました。

全体の結集時間は、午後3時30分となります。

当日、栃木市採択地区協議会は、午前中から非公開の審議を行い、16時から審議を公開し、採択を強行するそうです。「つくる会」側の傍聴も殺到することが予想されます。よって、反対派もその時間にまにあうように一人でも多く結集しようということです。

日時 8月3日(水)午後3時30分
場所 国府地区公民館(栃木県栃木市惣社町228-1 tel.0282-27-3002)

関東圏各地の連絡会、とりわけ埼玉、群馬、茨城からの参加を訴えます。
宝塚市が本当にあぶない!
大阪の松田といいます。

ぼちぼち、教科書採択の結果が出始めていますが、和歌山県での最危険採択区がクリアされたとの情報が出ている一方で、近畿圏では兵庫県宝塚市がもっとも危険であるとのかなり確かな情報がえられました。
もともと80年代から極右勢力によって卒業式のたびに攻撃にさらされてきた焦点地域です。
それが、反動市長の誕生と文部科学省による是正指導のための送り込み教育長の就任で、超危険地域となっています。

市教委の教育委員の情報をあれこれ調べ上げてみました。

■教育委員の構成

委員長
 田辺眞人(まこと) 平成13年10月1日〜平成17年 9月30日
     園田学園女子大学教授、民俗学・比較文化論
     清水書院・中学校歴史の執筆者であるため、採決時には退席するとのこと
     住所 神戸市中央区港島中町3丁目2−6−3−608 (…同姓同名の可能性あり)

委員長職務代行者
 脇舛訣子(ようこ) 平成17年 4月1日〜平成21年 3月31日
     元宝塚市立光明小学校校長(02年度はここの校長だった)
     住所 665-0851宝塚市泉ガ丘12番24号
委員
 廣瀬裕二      平成14年10月1日〜平成18年 9月30日
     「つくる会」教科書支持の発言をしている人物
     宝塚青年会議所副理事長
     住所 宝塚市青葉台1丁目21番32号
委員
 木本成子(せいこ) 平成15年11月15日〜平成19年11月14日
     「つくる会」擁護者らしいとされている人物
     私立野上幼稚園(木本学園)園長
     自宅 宝塚市小林4丁目4番21号
     幼稚園所在地 〒665-0022 兵庫県宝塚市野上5−5−30
            FAX:0797-72-5270
委員(教育長)
 勝山浩司      平成16年 10月1日〜平成20年9月30日
     文部科学省からの送り込み(元初等中等教育局財務課課長補佐兼教職員配置計画専門官)
     いろいろ調べたところ、学校事務についての専門家といった人物のよう
     (東京住所 東京都新宿区西早稲田3丁目4番26−402)

普通の申し入れは教育長なり教育委員長なりに出すのが筋ですが、教育委員長個人は採択決定の場に出席しないはずです。(これは別会社の歴史教科書の執筆者であることから変わりようがありません。公民教科書採択のときには参加するのだろうと思いますが……?)廣瀬委員は、どこかの企業の若手経営者でしょうが、「つくる会」推進の確信犯のようです。木本委員もその同調者らしいとのことです。

歴史教科書の場合、4名で決めるわけですから、「つくる会」推薦2名、A社推薦2名という形に分かれてくれればもつれることになるのですが、「つくる会」推薦2名、A社推薦1名、B社推薦1名となった場合、すんなりと「つくる会」
に確定する可能性が大です。いろんな情報からみて、期待できる(?)のは脇舛委員ぐらいですが、この人が「職務代行者」ですから、委員長欠席の際に議長役をつとめることになるはずです。

ということで、カギを握るのは勝山教育長と木本委員です。
どちらかが「つくる会」以外を押すことにならないといけないだけでなく、何とか二人とも「つくる会」以外に回るということにならないとヤバイ、という超危機的な構図です。

ということで、以下の取り組みをお願いします。

勝山教育長宛(教育委員会の住所またはメールかFAXに)と木本委員宛(自宅住所または幼稚園FAXに……私立幼稚園も夏休みか?)の「つくる会」教科書採択絶対反対の要請の取り組みを、至急お願いします。そのうえで、脇舛委員宛(自宅住所に郵送で)にもお願いします。宝塚市内に知人、友人がおられる場合や、関係組織とか同僚のなかに宝塚市民がいるような場合、取り組み要請を広げてください。どこのだれからの要請でもいいということのうえで、関西……、兵庫……と冠した団体は、ぜひ協力をお願いします。

■宝塚市教育委員会 次回開催(予定) 7月29日(金)午後 1時45分〜(市教委HPより)
・特別な日程を組むのでないかぎり、この日が採択決定となるのではないかと思われます。
・なお、傍聴の受付は教育委員会総務課となっています。
 教育委員会は、宝塚市役所(東洋町1−1)の庁舎内にあるはずです。
 (当地の運動体がなんらかの取り組みを準備していることと思います)

■教育委員会への申し入れ先
 〒665-8665 宝塚市東洋町1-1
宝塚市教育委員会 教育委員長 田辺眞人
         教 育 長 勝山浩司
 学校教育部 学校教育室 学校教育課
 TEL 0797(77)2028(ダイヤルイン) Fax 0797(71)1891
 メール kygksido@city.takarazuka.lg.jp

7月21日(木)
21日の「つくる会」教科書、採択反対! 行動
8・3栃木市採択協議会に結集を!
 埼玉県連絡会、ぐんま連絡会、茨城県北連絡会 御中

「つくる会」教科書の阻止へ、
8・3栃木市採択地区協議会への結集を!

 7月16日の百万人署名運動「首都圏関東圏代表者会議」でお願いしましたが、「つくる会」教科書の採択阻止へ、8・3栃木、8・4杉並への結集をお願います。このFAXでは、8・3栃木の行動を案内します。

 ご承知のように、栃木市での採択が狙われています。栃木市は4年前の「下都賀採択地区」から分離された採択地区で、「つくる会」本を採択しようとする確信犯的教育委員が3人います。採択日程は8月3日に採択地区協議会(午前9時から開会)で選定、4日に栃木市教育委員会で決定となります。

 栃木市採択協議会は7人で編成されていますが、そのうち5人が教育委員(まるごと参加!)です。その5人+2人(PTA関係者)で「つくる会」本を選定し、翌日に教育委員5人で決定するというペテンを使っています。

 呼びかけ人の田上中さん(栃木市在住)の奮闘に応え、採択協議会開催日の8月3日、近県からの結集をお願います。

集合日時 8月3日(水) 午前9時
集合場所 国府地区公民館(こうちくこうみんかん)
(栃木県栃木市惣社町228-1 tel.0282−27−3002)

最寄り駅は、東武宇都宮線「野州大塚」駅です。
JRからだと遠くなります。
詳しくは、下記URLで見てください。
http://www.city.tochigi.tochigi.jp/sisetu/012_syougai.htm#kou_kouminkan
ヤフーマップ
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=36.23.55.216&el=139.46.51.090&la=1&fi=1&sc=4
杉並の採択阻止に支援を!   全国のみなさまへ
               「つくる会」の教科書採択に反対する           杉並・親の会
                            
 杉並区の中学校教科書採択の日程が8月4日に決まりました。
 都内でも採択が始まっています。現時点(7/20)では、品川、目黒、豊島区は扶桑社以外を採択したと伝えられています。地域の皆さんのこれまでの活動が実を結んだものと、私たちも励まされています。

 いよいよ、杉並です。大田原市の状況は、決してよそ事ではありません。この間の教育委員会の対応などから、あらためて杉並の状況は厳しさを増していると感じています。

 杉並では、4日の午後1時からの教育委員会で、夕方までに全教科を決めるといっています。つまり、その日は実質的な論議はほとんどあり得ないということです。それまでどこでどうやって審議をすすめていくのか明らかにされていません。実質的には密室で進行している状況です。
 
 私たちは、心を引き締めて、以下のスケジュールで最後の過程の行動にとり組みます。
 22日には、採択差し止め訴訟(「つくる会」教科書使わせない杉並訴訟)の第2次提訴をおこないます。
 24日の集会、27日の人間の鎖、8月1日から3日までのリレーハンストを含む最大限の行動で8・4の採択阻止を実現したいと思います。

 ぜひ、一人でも多く杉並に駆けつけてください。
 みなさんのご支援をお寄せ下さい。

◎署名を! 7月20日現在2万筆に近づきました。次回提出27日です。25日まで、1筆でも多く親の会にお届け下さい。 (8月4日の採択まで続けます)

◎24日(日)午後2時〜 
     絶対使わせない「つくる会」教科書 7・24杉並集会
              セシオン杉並大ホール
   講師:知花昌一さん/北村小夜さん
   「つくる会」教科書使わせない!杉並訴訟 原告団・弁護団から教員・保護者・生徒などのリレートーク

◎27日(水) 教育委員会開催日
      人間の鎖(正午集合、0時半鎖形成)/第3次署名提出
        2時 教育委員会傍聴
◎8月1日(月)〜3日(水)
   「つくる会」教科書採択阻止!リレーハンスト
       区役所前 午前9時〜5時
◎4日(木)教育委員会開催日
     午前10時〜 区役所包囲・人間の鎖
   〃     夕 報告集会(予定・詳細未定)

  採択日まで街頭宣伝、区役所前行動などどんどんを強めます。詳しくは親の会におたずね下さい。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会
http://members.jcom.home.ne.jp/kyoukasyo/
e-mail oyanokai@sea.plala.or.jp
〒166-0004東京都杉並区阿佐ヶ谷南2−21−19,1F
.Fax.03-3315-7150

7月20日(水)
東京でも教科書採択、始まる  豊島区、歴史・公民は扶桑社を不採択!「東京書籍版」を採択
朝日新聞 2005.7.20 朝刊35面
文科省の検定に合格した複数の教科書から教科ごとに1冊を選ぶ手続きで、各区市の教育委員会などで
8月末までに決定する。
豊島  教育委員会は19日に臨時総会を開き、社会科教科書などを採択。
歴史・公民については8社あるうちから「東京書籍版」を選んだ。区民21人が傍聴した。
 委員長はいったん扶桑社を推し、「日本人の誇りを持てる」と推薦理由を述べた。
しかし異論も相次ぎ、2度目の投票では全員が「東京書籍版」を推した。
目黒  19日、定例会で教科書の検討を行い、各教科について2−3社に絞り込んだ。
歴史教科書は3社が推薦された。教科書を選ぶ視点について、「日本の歴史を知る上では
世界の歴史の中での位置づけが大切」などの意見が交わされた
品川  委員会が開かれ、教科書採択に向けた検討が行われた。
 東京教育委員会によると、都内の各区市は、それぞれ単独で採択を行う。
西多摩地区の4町村は一つにまとまり、
島部は、大島、三宅、八丈、小笠原の4地区に分かれて採択する。

 また、これとは別に東京教育委員会が、中高一貫校4校(開校予定を含む)と、盲・ろう・
養護学校の教科書を採択することになっている。
【社説】歪曲教科書を集団採択させるのか 中央日報
日本の良心と市民社会は結局、歴史歪曲勢力に屈服するのか。日本で歴史歪曲教科書の採択と不採択をめぐり、歴史歪曲勢力と良心的市民勢力が対立する中、日本栃木県大田原市の7つの市立中学校が歴史歪曲教科書を採択すると伝えられた。

大田原市教科書採択協議会調査員会が扶桑社版教科書の採択が望ましいという見解をまとめ、これの最終決定を13日に控えているという。

大田原市のこうした決定は、歪曲された歴史認識を持つ日本の一部の政治家らと彼らに付和雷同する勢力に、日本の市民社会が同調する姿として映るかもしれない。これはまた、周辺国と世界の良心勢力の憂慮にもかかわらず、日本が急速に保守右傾化の道を進み、日本の良心的市民運動勢力がますます力を喪失していくことを象徴的に見せている。

一部の右派と誤った歴史歪曲主義者らが日本社会で多数市民の支持を受けた場合、これは周辺国に対する深刻な脅威であり、アジア平和のためにも決して望ましくない。また、これは結局、日本社会の未来にも深刻な脅威にならざるをえない。

周辺国と世界に甚大な物的・人的・道徳的被害をもたらした日本軍国主義侵略戦争と植民地支配を称賛・美化する歴史教科書が、日本の未来とアジアの平和・安全にどんな寄与ができるだろうか。こうした教科書はむしろ、日本の未来とアジアの未来に甚大な否定的影響を与えるだけだ。

過去、日本の一部の軍国主義勢力と彼らと結託した一部の妄動的政治家らが日本を戦争へ導いたように、歪曲された教科書で歪曲された歴史を学ぶ日本の未来世代が果たして日本をどこへ導くのか、憂慮せざるをえない。

日本とアジアが新しい和解と協力に向けた共存の知恵と歴史を学び、これを作っていくためにも、良心勢力は歴史歪曲勢力に屈してはならない。日本良心勢力と市民社会の奮発と団結が必要な時だ。

2005.07.12 20:48:50
7月19日(火)
上杉聰さんが作成したものです。
「つくる会」関連の中央の動向
・学習指導要領の「目標」を基準に採択の観点設定を迫る対議会。
・教委活動について、「つくる会」が各支部と教科書改善協などへ指令(2/17)
・文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、東京・埼玉・福井・愛媛の教委が「県レベルでの調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言。
・日本政策研究センター作成の各社記述一覧表を、改善協が「つくる会」の各支部を通してすべての教育委員に「読ませる段取り」と発言(4/22)
・7月末までに「つくる会」の見本本を市販し、HPにも掲載を決定(6/21)、→公開(7/5)
「つくる会」採択の各地での危険地域
北海道 北海道教委作成の選定資料が「領土・拉致」などを取り上げた各教科書の項目数を数値化して4項目で扶桑社を1位にしたほか、日新と清水を評価から除外した(6/30)。「つくる会」はその選定資料を使って石狩地区などで活動。十勝地区では帯広に危険な状態がつづいている。
(採択事務は、大半が7月下旬から8月上旬いっぱいまでに終了の見込み)
青森 (採択事務は、ほとんどの地区が25日ころまでに終了の見込み)
岩手 (採択事務は、ほとんどの地区が22日ころまでに終了の見込み)
宮城 宮城県議会で「拉致問題をとりあげた教科書採択」を決議
仙台市が危ないとの情報あり(採択事務は20日ころまでに終了の予定)
秋田 秋田県教委が採択の会議を非公開とするよう各教委へ指示(6/21)。
(すべての採択地区が、7月いっぱいに決定するもよう)
山形 扶桑社が白表紙本を配布。
県議会で教科書問題の決議あり。飯能町議会で「つくる会」請願を採択。
(採択事務は、ほとんどの地区が20日ころまでに終了の見込み)
福島 県の選定資料が、各教科書の調査内容を数値化。福島市議会で「つくる会」
請願を採択。(採択事務は、ほとんどの地区が25日ころまでに終了の見込み)
茨城 白表紙配布。自民党県連が最も愛国心の強い教科書採択を県教委へ要望(04/12/16)
県議会が「つくる会」請願の採択と、「静謐な採択を求める」決議
第3採択地区において、採択協議会の扶桑社不採択決定に大洗町のみ反対(7/13)
(採択事務は、すべて地区が7月中に終了の見込み)
栃木 白表紙配布。県議会で教科書採択に関する決議(6/16)
河内(河内郡・宇都宮市、7月下旬採択)と足利市が採択協議会を非公開に決定
今回地区割変更になった大田原市教委が扶桑社を採択(7/13)
今回地区変更になった栃木市・小山市がなお危険との情報(8月初旬に採択)
群馬 (採択事務は、ほとんどの地区が7月中に終了の見込み)
埼玉 白表紙配布。文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、埼玉教委が「県レベルでの調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言、実施した
春日部市議会が「つくる会」の請願採択。さいたま市が危険の情報(8/10採択)
千葉 柏市・野田市・船橋市などへ採択地区の細分化を求める請願を提出('04/12)
白表紙配布。県議会に教科書問題の決議あり。
今回分割された東葛東部、東葛西部、葛南西部、葛南東部が要注意
「つくる会教科書採択を」と地区決定に反対 茨城・大洗  朝日新聞 夕刊2005年07月19日

 茨城県大洗町の教育委員会が、来春から町立中学校で使う歴史教科書について、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーらが執筆し扶桑社が発行する教科書を採択すべきだとして、別の教科書を選定した14市町村でつくる採択地区協議会の決定に反対していることが19日わかった。

 町教委によると、地区協議会は8日、扶桑社とは別の教科書を採択。しかし、町教委は12日の会議で、委員5人中4人が協議会の決定に反対の意思を示したため、「町教委は協議会が選定した教科書を不採択にする」という内容の文書を13日に協議会に送ったという。

 文部科学省によると、採択権は各市区町村教委にあるが、教科書無償措置法では採択地区ごとに同じ教科書を採択するよう定めている。各教委と採択地区協議会の決定が異なる場合について、文科省教科書課は「各協議会で判断してほしい」と話している。

 地区協議会の再協議について、柵山美代子・町教育委員長は「再協議の場があるかどうか聞いていない」と話した。

 町教委は「副教材」などの扱いで自費購入することもできるが、小谷隆亮町長は「独自の教科書を選ぶために予算をつけることは財政上難しい」と話している。

東京 都教委は'01/8養護学校等へ、'04/8中高一貫高に、「つくる会」教科書を採択。
白表紙配布
文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、東京都教委が「都レベルでの調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言(4/22)
「つくる会」の内部会合(4/22)で、「つくる会」が「横山教育長の働きにより(都内の)約半分は採択可能」と報告。
都教委の調査研究資料で「つくる会」が3項目で1位に(6/22)
杉並区の山田区長が「大東亜戦争は自衛戦争」と唱え、4年前につづき危険。
「つくる会」請願が板橋区・豊島区・町田市・西東京市・府中市・墨田区で採択、
とくに町田が危険、他に世田谷区も危険との情報あり。
調布市の教育委員長が元自民党市議、二人の委員が自・公の推薦で危険。
稲城市議会で「外部からの働きかけは完全に排除したい」と答弁。
(採択事務の終了は遅く、一部が7月末、大半の地区は8月に入ってから)
神奈川 白表紙配布
鎌倉市教育委員会が、単独採択区の請願を採択('03/9/3)し危険(8/10採択)
横浜・川崎市を単一採択区とし、選定資料は指導要領の目標の基準と比較検討すべきなどの県議会請願(03/9/25)。
県議会で「前回の採択時に教職員組合が扶桑社の不採択運動を行った」とし、公正な採択を求める決議。
県教委の選定資料が、「拉致」「竹島」等の記述比較一覧と数値化を盛り込む(6/16)。
小田原市・藤沢市・逗子市・大和市・相模原市など厳しいとの情報
私立中学校に対して改善協編集による全社の比較一覧パンフを配布(6〜7月)
新潟 白表紙配布
新潟市議会で「拉致」等を正確で詳しく書いた教科書の採択請願を可決(6/29)
(採択事務は、すべての地区が7月中に終了の見込み)
富山 白表紙配布。県議会で教科書採択について決議
今回、採択区が黒部(下新川)と魚津地区に二分させられ、要注意
石川 白表紙配布。県議会で教科書採択について決議
(採択事務の終了は、ほとんどの地区が当初の予定を遅れ、8月になる見込み)
福井 白表紙配布 文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、福井教委が「県レベルでの調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言。
県教育長に対し拉致被害者家族から働きかけあり
(採択事務の終了は、すべての地区が8月初旬に見込み)
山梨 白表紙配布。(採択事務は、すべて8月初旬までに終了の見込み)
長野 (採択事務は、すべて7月中に終了の見込み)
岐阜 県政自民クラブが教科書問題検討会を立ちあげ、県教委を招いて会合(5/25)
(すべての採択事務を7月半ばまでに終了した模様)
静岡 白表紙配布。一部危険な地区があったが、すべての採択事務を7月半ばまでに終了し、扶桑社は抑えられた模様
愛知 (採択事務を、ほとんどの地区が7月半ばまでに終了する模様)
三重 白表紙配布。(すべての採択事務が7月中に終了する模様)
滋賀 大津市議会が、学習指導要領の「目標」による採択などの請願を採択('04/12/20)
県の選定資料が各教科書の調査内容を数値化
京都 白表紙配布
大阪 阪南市、泉南郡(熊取町・岬町・田尻町)と貝塚市地区で「つくる会」が各教委へ活発に働きかけ(これらの採択事務は、いずれも7月中に終了の見込み)
堺市で「つくる会」が6000人の署名を集めて教科書採択を要望(8月中旬採択)
兵庫 県の選定資料が各教科書の調査内容を数値化
宝塚市教委の半数が「つ会」支持、市長は自民右派、教育長も文科省出の要注意
奈良 県議会で教科書採択について決議
和歌山 白表紙配布。県議会で教科書採択について決議
もっとも危険視されていた地区が扶桑社採択をまぬかれた
鳥取 県議会で教科書請願を採択。(すべての採択事務を8月半ばまでに終了する模様)
島根 白表紙配布。県教委が、県全域の教科書展示場に意見書箱を設けないよう指示。
(すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)
岡山 県議会と倉敷市議会で「つくる会」請願を採択。
(すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)
広島 県教委が「つくる会」文書を各教委へ配布(2/7)
県議会で教科書採択について決議
県教委の選定資料に「愛国心」「神話」などの事例数が盛り込まれ、扶桑社が半数近くの項目で一位に(6/28)。尾道・三好・呉・府中などが危ないとの情報(ほとんどの採択事務を7月中に終了する模様)
山口 山口市ほか10市2町の議員12人が県教委を訪れ、採択方法で陳情(5/3)
(すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)
徳島 県議会で教科書採択について決議。
(すべての採択事務を8月初めまでに終了する模様)
香川 県議会で教科書採択について決議(2月)
愛媛  県教委は'01/8養護学校等へ、'02/8中高一貫高に、「つくる会」教科書を採択
文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、愛媛教委が「県レベルでの調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言
「つくる会」会合で、「ほぼ全域で採用が見込める」と報告あり(4/22)
松山市の友好都市、韓国・平沢市の市民団体来訪に市・県が面談を直前キャンセル
高知 (採択事務は、多くが8月中に最終決定する模様)
福岡 白表紙配布。(すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)
県立門司学園中学校の校長が「つくる会」のため採択の危険あり
佐賀 (採択事務は、大半が8月中旬までに終了する模様)
長崎 (採択事務の終了はばらばらで、8月下旬に終了するところもある)
熊本  県議会で「自国を愛する姿勢が最も現れている教科書採択」の請願採択(3月)
 上の請願を自民党の要請で県教委が校長を通して玉名採択区などで全教員へ配布
人吉・球磨区は上の決議、自民党つくる会支援集会(5/21)の中心議員いて危険
県教委が採択事務への「様々な働きかけ」に毅然とした対応を指示(5/24)
県教委は採択の留意点に伝統文化・歴史・愛国心などの基準を示した(6/19)
(採択事務の終了は、大半が8月下旬までつづく模様)
大分 モラロジーによる山谷えりこ講演会に中津市議の多くが参加(5月)
中津市で「つくる会」の請願が採択(6月)。同市は今回採択区として独立して危険(採択は8/5)
宮崎 (採択事務は、すべて7月中に終了する模様)
鹿児島 白表紙配布
県議会で「歴史上の人物」による基準、「学校での意見集約」しない請願を採択
国分市・隼人町で「伝統文化」「拉致」などを盛り込んだ教科書採択の請願が提出され、国分市が採択。
(採択事務は、すべて7月中に終了する模様)
沖縄 (採択事務は、すべて8月上旬までに終了する模様)

その2 8.12以降へ
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