『自治体の反発必至』

おはようございます。

●韓国歌謡とは？
  韓国の流行歌は大きく２種類に分けることができる．１つはトロット（トロトゥ）と呼ばれるもので，日本の演歌に該当する．懐メロは基本的にこれである．いま１つは歌謡（カヨ）と呼ばれるジャンルで，コリアン・ポップスと言うべきものである．コリアン・ポップスは主として1990年代以降に栄える．「ソ・テジワアイドゥル」（ソ・テジと仲間たち）という３人組が韓国の大衆歌謡を根本的に変革したと言われる．ソ・テジは，マイクの前で歌うだけであった大衆歌謡を，ステージ総体の巨大なエンタテインメントに塗り替えてしまった．ソ・テジは文字通り韓国大衆歌謡の革命児だったのである．ポップスはダンス曲（テンスゴク）とバラード（パルラドゥ）に２分される．ダンス曲はアップテンポが普通で，ラップ（レプ）が組み込まれていることが多い．ラップやヒップ・ホップ（ヒッパプ）の系統の曲が大きな流れを作っているのが，日本のポップスとの大きな違いである．

  この他に，1980年代以前にはフォークに相当するジャンルが大きな力を持っていた．シンガー・ソング・ライターであるキム・ミンギや，歌手ヤン・ヒウンがその代表である．70年代には彼らの他にソン・チャンシクもあげていい．

　80年代にはチョン・テチュンやアン・チファンが代表格だろう．韓国のフォークは，労働歌謡（ノドン・カヨ）と呼ばれる労働運動や学生運動の歌につながっており，広く学生や労働者の中に浸透した．実際の運動の中で広く歌われた歌も非常に多い．運動と歌が乖離している傾向にあった日本のフォークと，運動の中に歌があった韓国のフォーク，この点は大きな違いだと言える．

　「韓国民族芸術人総連合」「文化連帯」「作家会議」など、文化芸術界代表たちと芸術人たちは２２日、記者会見を開き、「国家保安法が芸術家たちの表現の自由を侵害し、自由な創作活動に深刻な影響を与えている」と指摘し、国家保安法の完全廃止のために立ち上がることを明らかにした。

　この日の会見には、チョン・テチュン氏（歌手）、アン・チファン氏（歌手）、イ・ヘギョン氏（女性文化芸術企画代表）、チョン・ジヨン氏、ピョン・ヨンジュ氏（映画監督）などが参加した。

　参加者たちは、「国家保安法廃止 文化芸術人宣言」を通して、「民主人士を弾圧する道具だった国家保安法は、芸術・創作活動を妨害するなど、文化芸術人たちの表現の自由にも深刻な影響をおよぼした」とし、「国家保安法によって物理的弾圧を受けた芸術人、自ら自身の作品に理念的自己検閲を余儀なくされた、すべての文化芸術人たちが、国家保安法の被害者だ」と主張した。

　参加した文化芸術人たちは、国家保安法存続論者たちに向って、「野蛮的な冷戦論理をもち出し、国家保安法の存続を主張することは、真正な大韓民国の安保を脅かす行為に他ならない」として、国家保安法の改正ではなく、完全廃止を促求した。

　今回の宣言には、全てで１７５３名の文化芸術人が参加したことも明らかにされた。

　「文化連帯」「韓国独立映画協会」「韓国民族芸術人総連合」「民主労働党文化委員会」などは、１０月２３日に予定されている「汎国民文化祭」を前に、１０月１５日〜２３日まで｢文化行動週間｣と宣布し、多様な公演・展示・上映会などを展開する。（ 翻訳：韓統連大阪本部）

定山渓グランドビューホテル　地下から湧き出る温泉の湯気
新館1171号室の窓から望む　雪化粧の峰々が
僕を見下ろしている

客室、耳につくカラスの鳴き声
谷を縫って流れる温泉のせせらぎの中
雪に埋もれた山深い街に　また雪が降り積もる北海道

あさって彼らが来る　北方都市、北海道
飛行機に乗ってきたせいなのか　緯度すらわからない
どれほど遠い島なのだろう　東京から、ソウルから
彼らが来る　アイヌの地に　数百数千の川とせせらぎが
白樺の森を伝って雪解け水を流し
東海、日本海、または太平洋へと流れ出る
アイヌの地に彼らが来る　李泳禧が来る、小泉が来る

札幌　道横に積まれた雪山ですらあれほど高いのに
北方の地 アイヌすら入ってゆかぬ深い山奥に
捨てられ埋まる死体の上に積もった雪はどれほどか
墓も無く墓標も無く埋まっている
今は骨だけ残ってしまった菅原組の朝鮮人、タコ部屋労働者

「オモニ（お母さん）、ここは遠すぎるよ　夕張 帝国の炭鉱
数千ｍ坑道の奥でガスが吹き出て火花が散ると
簡単に坑道の入り口を爆破され
『帝国の軍属』、新しい人夫たちが その横に新しい坑道を作ってしまう
山奥の僻地での労働は つら過ぎるよ」

彼らが来た、2004年2月1日
北海道　天皇の貯水池　朱鞠内のダム工事中
逃げるものは山奥で銃殺され　病気で動けないものが倒れると
子供の墓ほどに穴に膝を抱えたまま埋められる

抵抗するものはリンチのすえ倒れ　殴られ　拷問され
ダムの強大な礎
積み上げられてゆく コンクリート型枠の中に消えてゆく
「オモニ、僕らは そうやって死んでいったんだ」
なんとか生き残ったものたち
あのときが忘れ去られるなかで
あるいは真実を告発しても
半島はいまだ夢から覚めることも無く
日本 天皇すらも凌駕する資本の力が
慟哭の歴史、憤怒の歴史をふたたび埋めようと…

小泉が来た、旭川に　イラク派兵
帝国の支配者として日本の自衛隊
アメリカの連盟軍が組織され　ここ北海道から出征する
団旗を掲げ天皇の代わりに

小泉が来た　靖国神社参拝　戦犯たちに向かって下げた頭
その白髪をなびかせ　今日、彼が来た

「だけど、オモニ
僕らの『まっ平らな墓』を 誰かが掘り返しているよ
恨みで腐ることすらできぬこの体
骨のかけらひとつひとつを取り上げて、
そこに
誰かが礼をして、お香が焚かれているよ」
李泳禧が来た、
アイヌの地に
天皇の植民地、
恨魂の墓に
悲しい歴史を掘り返している
ここに集った生ける者たち、
善意の者たち
北海道フォーラムに彼が来た
片手に褐色の杖を携え
韓半島、いや、東アジア、いや、人類の
醜悪な現代史と共に歳を重ねた
清らかな妻と共に
70歳を越えてなお、
いまだ衰えぬ鋭い眼差しで
白髪をなびかせ
「もっと深くスコップを、
もっと深く土を掘るのだ
もっと深く歴史を掘るのだ、
真実を掘るのだ うつくしい者たちよ」

浄土真宗札幌別院　地下納骨堂1159号
101人の合葬された壺のなかに
金益中 22歳、　半島の地コチャン郡の若人は
いまも硬い骨片として生きている

「オモニ 僕、益中だよ
あのとき死んでから　今も成仏できないままなんだ
納骨堂の壺の中ではさびしいよ」

李泳禧も泣く　妻と共に
「皆さん、 民団、総聯、中国人、アイヌ、倭人 美しい友たちよ
北海道フォーラムのメンバーたちよ　ありがとう
彼らの叫びと慟哭が 今も聞こえる　今も聞こえる…」

彼らが来た　北海道、2004年2月1日
ふたつの旗を掲げて　ここ 島に山脈もあり、
あまりにも遠い地　名もなき林の中で
血だらけの恨魂たちがみな　ふるると体を震わせる
雪山を揺さぶるかのごとくみな　ふるると体を震わせる

鄭泰春 2004．2．1 札幌