☆９月７日（水）午後１時半から杉並区の文教委員会が行われました。

　「『つくる会』の人たちが大勢来ている」という知らせが入り、急いで区役所に駆けつけると、傍聴券は既に配り終えられ、１５人の傍聴席はすべて「つくる会」の人たちで占められているというのです。本当にびっくりしました。

　通常なら１時半開会の委員会の傍聴券は１時から配られるのです。それが今日は「つくる会」の人たちが１１時３０分には議会事務局に押しかけ、傍聴券を発行させたのです。その時刻に区庁舎に来ていた人たちに知らせる放送などもいっさいありませんでした。毎回傍聴に来ている区民をそっちのけにして、集団で押しかけた「つくる会」の人たちを優先して入れた議会事務局のやり方は、８月１２日に「つくる会」副会長の藤岡信勝氏を傍聴させたのと同じ「つくる会」を利するやり方です。

　私たちは議会事務局受付に対して「アンフェアなやり方は認められない」「多くの区民が傍聴を希望しているのだから、イスを増やすとか、広い部屋を用意するべきだ」「いつもと違う時間になぜ傍聴券を配ったのか。どんな圧力があったのか」など強く抗議しました。しかし誠意ある対応も改善も行われませんでした。

　委員会室に入れなかった５０人余りの人が「モニター室」で音だけの「傍聴」を行いました。「つくる会」と思われる年配のブルーリボンを付けた人も２０人ばかりいました。彼らは委員会のやりとりをメモするのでもなく、無表情に座っているという感じでした。
　委員会は冒頭、新城議員が今日の異例な傍聴券発行について抗議し、事態の説明を求めました。続いて扶桑社の歴史教科書採択をめぐる納富教育長の責任を鋭く追及しました。納富教育長は質問から逃げ、指導室長や庶務課長が替わって「要綱、規則にのっとって行った」を繰り返すだけというものでした。

　新城議員の追求は「教育長の戦争を肯定する発言や、選択」を問題にしているのに「意思形成過程の論議であり、それぞれの意見だ」と問題なっていることの本質も理解できない教育長の感性と、無自覚に驚きと共に失望を感じました。これでは「つくる会の脅しに屈した」という感覚さえないのだろうと思いました。こんな人が杉並の教育行政の長にいるのでは今後何が起こるかわからないと本当に恐ろしい気持ちです。「つくる会」の大量動員は「やっと採択させた杉並で撤回させるものか」という反対運動への激甚な反応です。自信の無さの表れではありませんか。私たちはますます「ファイト！」で絶対撤回させましょう。

☆納富教育長への公開質問状の回答が届きました。

質問1.　安本委員に対する藤岡信勝・八木秀次両氏が公開質問状を出したことについて。

回答：　公開質問状については、教育長コメントで述べたように、非常に残念なことと受け止めました。
　　　　質問状は、委員の発言に対して説明を求めたものと認識しております。その対応は、委員の判断に任せられるべきもので、教育委員会としての対応は指示しておりません。
　　　　公開質問状については、これまで申し上げたとおりのものとして受け止めていますので、ご指摘のような問題は生じていないと考えています。

質問2.　扶桑社版の歴史教科書の執筆者である藤岡信勝氏の12日の審議傍聴について。

回答：　教科書執筆者が傍聴席にいたことは、「教科書採択に関する宣伝行為等について」に違反する行為でなく、また、「杉並区教育委員会傍聴規則」に反するものでもありません。なお、「杉並区立中学校教科用図書調査事務処理要綱」は、教科書調査委員会等の調査事務について定めているものです。

質問3.　区民の再三再四の面会要求に対しバリケードとテロ対策の警備委員を配置して面会を拒んでいることについて。

回答：　教育行政は、教育委員会事務局に部課長を置いて、組織的に進めており、要望についても、関係部課長を中心に組織的に対応しております。
　　　　教科書採択については、教育委員会を公開することにより、すべての審議を明らかにしておりますので、事務的なことは、同様に、所管課等で対応させていただいております。
　　　　庁舎警備につきましては、この間の施設内外の状況を踏まえ、庁舎管理部門等で必要な対応をとったものです。

質問4.　「委員個人に対する非難や中傷がが見られたことは非常に残念」と言う、委員個人とはどなたのことか。

回答：　私自身に向けられたものもあったと認識しております。　

おはようございます

座り込み５０９日目

海の練習

海上より

おはようございます